市販の牛乳で酸凝固チーズ

市販の牛乳から酸凝固チーズ出来ました。
今回は型に入れたものを3個、チーズクロスを使ってホエーを抜いたものを俵形や円筒型にし、炭をまぶしたものやハーブ(クミン、ディルウィード)を纏ったものも作りました。
1〜2日乾燥させてから温度13℃、湿度80%の環境で熟成に入ります。10日くらいで食べれます。

酸凝固チーズの臭や食感についての考察と新たな実験(一部訂正)。

今回の市販低脂肪牛乳(120℃、2秒殺菌)を使った酸凝固チーズの製造実験では、出来上がったチーズに超高温殺菌でホエーに含まれる各種タンパク質が熱変性して発生するとされる硫黄臭や加熱臭を感じられなかった。さらに熱変性したホエータンパク質がカゼイン(κカゼイン)と再結合したカゼイン複合体に起因すると思われチーズの食感変化も感じられなかった。
なぜこれらを感じられなかったのかを考えてみました。

臭いについては、チーズにしたときの問題ではなく、牛乳として加工したときの問題であり、低温殺菌牛乳と超高温殺菌牛乳(120℃、2秒殺菌)の臭いを嗅ぎ分けられる人ならわかるかもしれないというようなことかなと思っています。
カゼイン複合体に起因すると思われるチーズの食感変化については、
酸凝固はカゼインミセルの外側に位置するκーカゼインが乳酸発酵により pHが低下し等電点(pH4.6)に近づくことでカゼインミセルから遊離し、その他のカゼイン同士が結びつき、凝集(凝乳・沈殿)するものであること。
カゼイン複合体は熱変性したホエータンパク質がカゼイン(κーカゼイン)と再結合したものであり、酸凝固チーズにはカゼイン複合体が残るので食感に影響はあると言われていますが、食べてみてもその違いを感じることができていません。敏感な人は感じるのかな。

新たな実験
今回は市販のホモジナイズされている牛乳(120℃、2秒殺菌)を使い酸凝固チーズを作り、前回の低脂肪牛乳で作ったものとノンホモの生乳から作ったものの三種で食味に違いがあるのかを調べてみることにました。
自分の考えでは、ミルク感が一番残っているのが市販のホモジナイズされた牛乳、次がノンホモの生乳、ミルク感が一番少ないのが低脂肪牛乳で作ったものではないかと予想しています。


このように予想している理由は酸凝固チーズは主にヤギ乳で作られるミルク感のあるチーズですが、これは牛乳とヤギ乳の脂肪球の大きさが異なり牛乳の1/6程度であることから酸凝固で出来た凝乳の中に脂肪が多く取り込まれているからだと考えています。ホモジナイズされた牛乳の脂肪球の大きさは1/10程度となることから、凝乳の中により多くの脂肪が取り込まれると考えたからです。
実験結果が楽しみです。
考えた通りであるとすると市販の牛乳(120℃、2秒殺菌)と乳酸菌があれば手軽に家庭環境でも美味しい酸凝固チーズを作ることができることになります。

市販の低脂肪牛乳で作った酸凝固チーズの食味について

友達が訪ねてきてくれたので、生乳と市販の低脂肪牛乳(120℃、2秒殺菌)で作った酸凝固チーズの食べ比べをしてみました。
市販の低脂肪牛乳で作ったものはジオトリカムのカビは生えそろっていませんが、表面には薄い皮があるようです。また熱変性したタンパク質やカゼイン複合体がどんな食感になるのか心配でしたが、硫黄臭や加熱臭、ざらつきも感じることがなく美味しくできていました。若干ホエーが残っているようで酸味を少し感じるくらいでした。
今回食べ比べてみて市販の低脂肪牛乳で作った酸凝固チーズも美味しいということがわかりました。これからは市販の牛乳で簡単に作ることができるので定番になりそうです。

カードカット後の攪拌について

カードのカッティングや攪拌については「チーズ製造に関する資料」の中に一般的なことを書いてあります。しかし柔らかいモッツァレラチーズの製造実験をする中で撹拌が重要な役割を担っていることが改めてわかってきたことから、攪拌について再度資料の収集・調査を行い、その結果をまとめましたので「チーズ製造に関する資料」に取り込む前にブログに書くことにしました。

1.モッツァレラ製造において凝乳カット後の攪拌がもたらす効果
カット後の攪拌は主にカードの水分含有量 、硬度と酸度変化、粒子サイズと融合を制御しています。
(A) 水分含有量
攪拌量増加はホエー排出量を増加させカードの乾燥 ( 水分含有量の低下 ) を促進します。反対に攪拌量減少は水分保持量の低下を防ぎ、カードの柔らかさを保持します。

(B) カードの水分量と酸度変化
乾燥したカードは残留乳糖が少ないため、酸性化が遅延します。反対に湿潤なカードは乳糖を多く保持するため、酸性化が持続します。
モッツァレラでは伸展性がpH 5.2–5.3付近でしか発生しないことから、このpHまで酸性化が適時に進むことが重要です。

(C) カードの粒子サイズと融合
攪拌は伸展工程におけるカード粒子の融合しやすさに影響を与えています。
強い攪拌を長時間続けると伸展時のカード融合が遅くなります(繊維質食感)。反対に弱い攪拌を短時間行うとカードは速やかに融合します(柔らかくしなやかな食感)。

2.主な機能の連動
攪拌時間が長くなると水分含有量が低下し、乳糖量が減少することで酸性化速度が遅くなる。結果として凝乳が硬くなりpH低下が遅延することで、伸展時の水分量が低減することになる。
対照的に攪拌時間を短くすると水分量が保持されることで乳糖量が保持され酸性化が適時に進むこととなる。結果として凝乳は柔らかく適時なpH低下により伸展時の適切な水分量が得られる。

3.撹拌時に注意すること。
・切断時のカードが柔らかいものは穏やかな攪拌が必要。
・細かく切断したカードは脱水が促進されることから攪拌時間を短縮する。
・高温での過剰な攪拌は脂肪を放出し収量の減少に繋がる。

4.攪拌に起因する可能性がある問題と原因
   問題             原因
チーズが硬すぎる      攪拌時間が長すぎる/温度が高すぎる
チーズが弱くベタつく    攪拌不足/時間が短すぎる
急激な酸性化       カードが湿りすぎ(早期に凝集)
伸びが悪い/破れる    水分不足+ストレッチ時のpHが高すぎる


カードカット後の攪拌による水分管理について

1.カードの切断サイズとホエーの排出
カードが切断されると、その切断面からホエーが排出される。ホエーの排出量は切断されたカードの表面積に比例し、攪拌により排出が促進される。

乳製品プロセス工学においてホエーの分離に関して以下の式が知られています。
  分離速度 ∝ 表面積 × 攪拌強度 × 温度

この式は、ホエーが効率的に排出される速度を表し、カードの水分含有量がこれらの要素、特に攪拌強度を操作することで制御できることを示しています。

2.攪拌による具体的な変化
・攪拌はカードに密度の高い皮のような殻を形成し、その殻が内部からホエーを押し出します。
・攪拌により均一な加熱が可能になることで熱がカゼインの収縮を促進しホエー排出を促進する( ホエー損失増加=水分量低下 )。
・カッティング後の撹拌が激しいほど、カード同士の衝突や物理的ストレスによりホエーの分離が促進される。すなわち攪拌が少ないとカード内にホエーが閉じ込められ、攪拌が多いとホエーがカード外へ排出される。

3.定量的な関係
オランダ産セミハードチーズ製造の研究によれば、概ね以下の関係があるとのことです。
・穏やかな攪拌時間  +10 分ごと ≈ 水分 –0.3~–0.7%
・攪拌温度  +1 ℃ごと ≈ 水分 –0.2~–0.5%
・カットサイズを1.5 cm から 1.0 cm へ縮小すると ≈ 水分 –2~–4%
( 値は乳成分に依存し山羊乳や水牛乳は異なる )
水分含有量はゴーダチーズでは若熟成ゴーダが約42~45%、熟成ゴーダが約36~39%であり、目標水分量に調整するために製造現場では攪拌スケジュールを調整している。

4.攪拌中の典型的な水分損失傾向 ( セミハードチーズ )
切断後の攪拌中に10分毎にカード水分を測定した研究では
・小さなカード(約6 mm³)では、水分損失は対数曲線に従い、初期の急速なホエイ排出後、時間経過とともに減速。
・より大きなカード(12–18 mm³)では、水分損失は時間とともにより直線的。
・牛乳中のタンパク質濃度が高いほど同じ攪拌時間での水分損失が速い。

実験的観察に基づいた水分量と時間の関係は
カット後時間(分)   →   カード水分率(%)
    5          高い (~65–70%)
   15          中程度 (~60–64%)
  30          低い (~56–60%)
  45          やや低め(約53–57%)
  60          ほぼ横ばい(約50–55%)
水分減少は初期に急激で、その後分離液排出速度が鈍化すると緩やかになる。

5.水分計がない場合の有効な水分量確認指標
・浮遊テスト
お玉でカードを掬いホエー中で高く浮くと乾燥度が高い、 低く浮く或いは沈む場合は湿潤度が高い。

・絞りテスト
カードを手で掬って握ってみる。指の間でまとまり、弾力性があればゴーダ適性。
崩れやすいければ乾燥過多、ペースト状であれば攪拌不足であり水分過多である。

超高温殺菌乳を使用した酸凝固チーズについての考察

市販の低脂肪牛乳(120℃、2秒殺菌)で酸凝固チーズが出来たことから超高温殺菌乳について調べてみました。
牛乳は超高温殺菌することでホエータンパク質に含まれる免疫などを司どるタンパク質であるアルブミンや免疫グロブリンなどが完全に熱変性を受け、変性を受けたタンパク質がカゼインタンパク質と再結合し、カゼイン複合体ができるようです。
熱変性したホエータンパク質には硫黄臭、加熱臭があり、カゼイン複合体はレンネットによる凝固作用を阻害するため、超高温殺菌乳はチーズの製造に向かないようです。ただし、カゼインタンパク質そのものは熱に強く120℃を超えても熱変性を受けないようです。
以上のことから超高温殺菌乳はレンネットによるチーズ製造には向いていませんが、酸凝固は酸によってカゼインミセル内のリン酸カルシウムが減少し、カゼインミセルの電位が変わることで凝集して凝固するというメカニズムであることから超高温殺菌乳でもチーズを作ることができるようです。しかし、できた酸凝固チーズの硫黄臭、加熱臭がどの程度するのかや、食感としてカゼイン複合体はどのようなものなのかが気になるところです。
早く食べてみたいですね。美味ければ、牛乳の入手が楽で殺菌の手間もなく、簡便にできるチーズだと思います。

酸凝固チーズ出来ました(実験結果)。

仕込んでから22時間経過したので中を確認したところ、凝乳の上がホエーで覆われていて、pHが4.6になっていました。
目標の4.5にはなっていませんが、透明なホエーに覆われ、酸凝固が確認できたのでケースに入れました。


ケースは百均の水切り付き調味料入れの底に3箇所穴をあけホエーがケース内から排出できるようにしてあります。
明日までホエー抜きを行い、塩漬けして半日置いてケースから出して裏側にも塩漬けしてからチーズの表面乾燥を行って熟成に入りたいと思います。

今回の実験で市販の低脂肪牛乳、乳酸菌と凝固剤があれば、ご家庭で酸凝固チーズを作ることができることが分かりました。

フリーズドライ乳酸菌(DVS)を用いたバルクスターターの作り方

市販されている乳酸菌(DVS)は少量で高価であることから、お財布に優しくするためと活性の事前標準化や、均一な酸性化を行うためにバルクスターター化して使用するのが良いと考えています。そのために必要な材料や培養方法等を以下にまとめました。

必要な材料
・市販品の無脂肪牛乳(120℃、3秒殺菌)。量はチーズ製造に使用する乳量の1〜2%
・無脂肪牛乳の量に適合する乳酸菌量

培養温度
・中温性菌   20–22°C 16〜18時間培養でpHが4.5〜4.6であればOK
・高温性菌   42–43°C 16〜18時間培養でpHが4.5〜4.6であればOK

冷却と保存
 2~4°Cまで急速冷却する

保存期間:
・24~36時間が最適
・48~72時間は使用可能(活性が約10~30%低下)

凍結保存も可能であるが凍結保護剤なしで−20°C以下で凍結保存する場合、解凍時の乳酸菌生存率が30–70%低下するので最低一回は種次培養する必要があります。

なお、乳酸菌以外の表面菌(白カビ菌など)はバルクスターター添加時に加えることになります。

恒温箱
我が家では自作の恒温箱を作って乳酸菌を培養しています。材料は発泡スチロールの蓋付の箱、ヒヨコ電球、サーモスタットです。
発泡スチロールの蓋付の箱、ヒヨコ電球はホームセンターでサーモスタットはAmazonで調達して加工しました。

恒温箱

酸凝固チーズ (酸凝固➕凝固剤)作りの実験

今日は市販の低脂肪牛乳(120℃,3秒殺菌)を使い酸凝固チーズ 作りの実験を行っています。

家でバルクスターターを製造するときは市販の低脂肪牛乳にブドウ糖や乳糖を加え、フリーズドライの乳酸菌を混ぜて製造できることや超高温殺菌乳ではホエータンパク質は熱変性しているもののカゼインタンパク質は変性していないことから酸凝固チーズは出来ると考え、今回実験してみることにしました。

スーパーで低脂肪牛乳が188円と安売りをしていたので3本購入し、30℃まで温めてから乳酸菌(フローラ・ダニカを0.045g、凝固剤を9滴(約0.9ml)、ジオトリカム・カンディーダムを0.01gを加えて、手作りの恒温箱の中に入れて22℃で24時間位保温しておきます。

pHが4.5程度で凝乳の上をホエーが覆っていれば大丈夫だと思います。明日が楽しみです。

恒温箱は発泡スチロールの大きな箱の中にヒヨコ電球を設置し、Amazonで購入したサーモスタットで温度コントロールするもので、温度が安定するまで少し時間がかかります。

カマンベールに使用するカビ菌の入手について

カマンベールチーズ製造時に使用する白カビの購入先について照会がありましたので見つけた購入先を参考までに書いておきます。
ここに書いた場所以外があればコメントで教えてください。

白カビ菌(ジオトリカム、ペニシリウム)については少量のものをamazonで入手することが可能です。
現在は売り切れで、いつ入荷するかはわかりませんが一月後くらいには入荷があるかもしれません。
amazonに登録しておくのもありです。
価格はジオトリカムが2853円、ペニシリウムが1903円でした(昨年の6月の価格です)。
商品はイギリスから届きます。

もう一つは、輸入・販売元である野沢組カルチャーに注文する方法です。
ジオトリカムはパウダー状のGee CHが2022年の価格ですが一袋7100円。
ペニシリウムはパウダー状のPCA 1が2022年の価格ですが一袋5800円。
野沢組カルチャーのe-mailアドレスは culture@nosawa.co.jp です。

またイギリスの「CHEESE and YOGURT est MAKING」から直接購入することも可能です。
アドレスは以下の通りです。
https://www.cheeseandyogurt.co.uk/collections/secondary-cultures

自分はamazonで2回、野沢組で1回購入しています。

今年初めてのチーズ作り ( 2 )

今日の結果と製造記録です。
ストレッチテストは40cmくらいで断裂しました。
モッツァレラチーズ自体は柔らかいものの繊維性があまり感じられなかった。
原因はカードカット時の不均一によるカード結合の弱さと、いつもは100ℓの生乳を使いpH6.1になったら全てのホエーを抜き、マッティングでpH5.2まで酸性化させますが、今回はpH5.2までホエーの中で酸性化させたことでカードの結合が弱かったことに原因があるかもと思っています。また今回は高温菌(Streptococcus thermophilus)の培養温度である37℃で作りましたが、乳酸菌の活性的には40℃位が良いかもしれません。
次に家でモッツァレラを作るときは温度を40℃から42℃で製造し、カードカットを均一にしてマッティングで作りたいと思います。

モッツァレラ製造記録
1月9日
06:40 予備熟成開始  
 pH6.55 37℃ 340cc
STI-12 0.48g
10:00 予備熟成終了 pH4.63
08:40 生乳の殺菌開始 目標温度70℃ 1分
10:00 殺菌終了 温度37℃
10:03  乳酸菌投入 生乳17ℓ 温度37℃ pH6.46
10:37  凝固剤投入 pH6.39 温度37℃
凝集時間 10:48:30  (係数4倍 11分30秒✖️4=46分)
凝固時間 11:23:00
カット開始時間 11:24:00
カット終了時間 11:27:00 pH6.23  10分間静置
撹拌開始時間 11:37:00 撹拌時間を9分に設定
撹拌終了時間 11:46:00  カードを沈める(約8秒)
カードが見えるところまでホエーを排除  pH6.11
12:30:00 pH5.71 温度37℃
12:45:00 pH5.48 温度37℃
13:00:00 pH5.31 温度37.2℃
13:10:00 pH5.24 温度37.2℃
13:15:00  pH5.20 ホエーの全排除と水洗い・冷却 
 



酸凝固の製造記録
1月9日
06:40 予備熟成開始
  pH6.55 22℃ 60cc
CHN-19 0.06g ジオトリカム 0.01g
10:00 予備熟成終了  pH4.63
10:20 乳酸菌投入 生乳3ℓ 温度22℃ pH6.53
 アザミレンネット5滴投入
 23℃で恒温保存 翌日まで

今年初めてのチーズ作り

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


9日に今年最初のチーズを作ります。
生乳17ℓでモッツァレラチーズを、3ℓで酸凝固チーズを作る予定です。

モッツァレラの乳酸菌は単菌のStreptococcus thermophilus(STI-12)を0.48g使用します。いつもはTCC-3TCC-20を使っていましたが今回は単菌で作ることにしました。

酸凝固の乳酸菌には「CHN-19」を0.06g使用、ジオトリカムを加えます。凝固剤には凝固させるだけでなく、熟成の過程でタンパク質を分解し、特有の風味やとろりとしたテクスチャーが出ることを期待して「Thistle rennet」を5〜10滴入れる予定です。

どちらの乳酸菌も市販の無脂肪牛乳を使用して、3〜4時間予備発酵させてから加えるつもりです。
出来がどうなるか楽しみです。

ゴーダチーズを作りました。

土曜日にゴーダチーズを作りました。一個が2kg以上のものが4個とラクレット型を使って4kgのものを1個作りました。4kgのゴーダは流石に大きいですね。現在、塩漬けが終わり表面乾燥中です。

(左) 4kgのゴーダチーズ (表面乾燥中) (右) 2kgのゴーダチーズ(塩漬け中)


昨日も仲間とゴーダチーズを作りました 2kgのものを 6個です。今年はこれで作り納めです。

カマンベールチーズの熟成方法

自宅でカマンベールチーズを作っており、家にあるものを利用し、工夫してチーズの熟成を行っています。参考までに自分が行っている熟成方法をまとめましたので載せておきます。


一次熟成
・塩漬け、乾燥の終了したチーズを温度13℃(10℃から15℃の環境で平均で13℃に近くなるようにする。)、湿度95%程度の環境で熟成させるようにします。
・湿度を制御する方法として、透明な密封容器にステンレス製のスノコ網を入れ、その中で熟成させると、チーズの水分で密封容器内の湿度は95%以上になり、この容器を温度13℃の環境におくことで熟成することができます。

・温度13℃にするには冷蔵庫内では無理なので、玄関や暖房の効いていない部屋などで、平均気温で13℃位になる場所に置いて下さい。


・一次熟成期間中は1日に1回から2回チーズを反転し、容器内部の水分を拭き取るようにして下さい。
・3日位で毛足の短い白いカビ(ジオトリカム)が出始め、全体を覆うようになります。


・5日目位から毛足の長い白いカビ(ペニシリウム)が出始め、出始めてから1週間くらい経つと全体がこのカビで覆われてきます。


・全体(7から8割程度でもok)が毛足の長い白いカビで覆われたら、チーズを容器からスノコ網ごと出して半日程度、室温で乾燥させて下さい。

二次熟成
・半日程度乾燥させた後、チーズをクッキングシートで一個づつ包んで、シートが開かないようにテープでシールします。さらにクッキングシートの上からアルミホイールで包むか、アイスカップ容器入れるかします。


・アイスカップ容器やアルミホイールで包んだチーズは冷蔵庫内(温度5℃から8℃)で毎日一回反転しながら熟成させます。この際、熟成状況の確認を目的とした開封は厳禁です。
・二次熟成に入り10日から2週間くらいで食べることができます。チーズの硬さを毎日反転する時に包みの上から押してみて、柔らかくなってきたなと思ったら食べることができます。決して開封してはいけません。目視で熟成状況は分かりません。


・チーズの柔らかさの好みには個人差があるので、何回かのチーズ作りを通して自分好みの柔らかさを見つけて下さい。

モッツァレラカードの製造

今日は、子供達が帰ってきた時、モッツァレラとストリングチーズの製造体験を行うためにカードを作っています。


生乳 20ℓ
乳酸菌 TCC-20  0.4g
凝固剤(150IMCU)  5cc

生乳は70℃ 1分の殺菌を行い、43℃まで温度を下げてから乳酸菌を添加。
1時間半後pH6.39で凝固剤を20倍に薄めて100cc投入。


凝固剤投入後8分で凝集。
カードのカットを凝集時間の4倍の時間である凝固剤投入後、32分でカット
カット後5分静置。その後温度を43℃まで上げて、pH6.1でホエーを抜いた。
温度43℃でカードのマッティングを行い、pH5.2でカードを水洗いし真空パックして冷凍保存した。

ラクレットチーズと酸凝固チーズ(サンマルセラン)

11月13日と12月3日に友達が研修で勉強してきたラクレット、酸凝固、モッツァレラチーズ作りの復習としてチーズ作りを行うということで参加してきました。
複数のチーズを同時に作るので昼休みも殆どなく忙しい工程でしたが、研修での話が聞けたり新たな知見を得ることができました。
ラクレットチーズは塩水でウォッシュしており最初に作ったラクレットが薄く色がつき始めています。酸凝固はクリーム色のカビ(ジオトリカム)に覆われクリスマスからお正月にかけてが食べごろになるようです。

   ラクレットチーズ            酸凝固チーズ

レンネットだけでチーズを作ってみました。(追加あり)

インスタで乳酸菌を入れないチーズが紹介されていたので作ってみました。
生乳6リットルを低温殺菌し、32度くらいになったら乳酸菌を加えずにレンネットで固めて、カット後温度を40度まであげてホエーを抜き、型詰時に炒めた自家製ソーセージと塩を加えたチーズを作りました。
明日までホエーを抜いて、直火の網の上で焼いてから食べます。
このチーズはカルシウムと乳糖がそのまま残っているので熱を加えても焦げ目がつき柔らかくなるだけで溶けることはありません。
ただし賞味期限は牛乳と同じで3、4日以内と短いものになっています。

(型が大きかったことから薄いチーズになってしまいました。今度作るときは小さめの型で作ろうと思います。)

また、ホエーが4リットルくらいでたので、リコッタチーズが300g位できました。

次の朝、オーブンで少し焼いてから薪ストーブの中で焦げ目をつけました。噛むと口の中でキシキシしてミルクの味がとてもジュシーなチーズでした。

モッツァレラチーズについて

モッツァレラを作る際、乳酸菌を加えてpH6.5程度で凝固剤を加えてカードを作り、pH6.1程度でホエーを抜いてpH5.2になるまでマッティングを行っていたが硬いチーズしかできなかった。ある時凝固剤を加えるpHを凝固剤の至適pHである6.2に近づけるように6.4から6.35位にしたところ、柔らかいチーズができた。どちらのチーズも凝固剤添加後の処理並びに最終pHは5.2と同じであった。また、乳酸菌を加えてから最終pHになるまでの時間や酸性化速度も同じである。
不思議に思い、このことについて調べてみると、カゼインミセルを結合しているコロイド状リン酸カルシウム(CCP)の溶解が大きく関与していることが色々な資料から分かった。
詳しく説明すると両方ともpH5.2に達したとはいえ、そこに至る経路が異なり、凝固剤添加時pH6.5では、多くのCCPが保持されたままのカードができ、酸性化過程で失うCCPが少なく、カルシウムが除去されにくいカードとなっていた。
一方、凝固剤添加時pH6.4ではCCPが少なくなった状態でカードができ、これは既に構造が「緩い」状態で、酸性化過程ではカルシウムをより容易に失うことになり柔らかいカードができていた。
したがってpH5.2時点では:
バッチA(凝固剤添加時pH6.5)は依然として総カルシウム量が多い → より硬いカード。
バッチB(凝固剤添加時pH6.4)はカルシウム量が著しく少ない → より柔らかいカード。
これが、両者が同じ最終pHに達したにもかかわらず食感が違う理由であった。

さらに調査すると凝固剤添加時のpHと伸展時のpHを調整することでモッツァレラの柔らかさを制御でき、pHとチーズテクスチャーの間に以下のような関係があることもわかった。

1. 凝固剤添加時のpH(初期カルシウムレベルを設定)
このpHがカード(凝乳)の基本硬さを決定します。

凝固剤添加pH  カゼイン中カルシウム量  カゼインテクスチャー   最終チーズ特性
6.55–6.50    カルシウム極多      非常に硬くゴム状     硬質モッツァレラ、溶けにくい
6.49–6.45    カルシウム多       硬く緻密         硬めのチーズ、伸びが減少
6.44–6.38    カルシウム中程度     バランス良好       標準的な硬さ、良好な伸び
6.37–6.33    カルシウム低め      柔らかいカゼイン     柔らかいモッツァレラ
<6.33      低カルシウム       ゲル弱化         非常に柔らかいチーズ、ベタつきリスク
ルール:凝固剤添加前のpHが0.05–0.10低下するごとに、柔らかさが顕著に増加する。

2. 伸展pH(CCP除去とパスタ・フィラータ特性を制御)
このpHは伸展性、繊維形成、溶け具合、弾性を決定する。

伸展pH   CCP損失        伸展性/テクスチャー      典型的な結果
5.40–5.35   中程度          弾力性ありながらしっかり   より硬く、ピザに適す;溶けにくい
5.34–5.28   理想的         長い伸び、光沢のある繊維    クラシックなモッツァレラ食感
5.27–5.20   高い CCP損失       柔らかくしなやか        より柔らかいチーズ、溶けやすい
5.19–5.10   非常に高い CCP損失   非常に柔らかく脆い       成形には柔らかすぎる;油分離を起こしやすい
<5.10     極端なCCP損失     ペースト状           モッツァレラに適さない
ルール:伸長可能範囲は狭い: pH 5.28–5.22。
   わずかに上回ると → チーズが裂ける。
   わずかに下回ると → チーズが伸びずに溶ける。

3. 実用的な食感マップ
目標硬度選択に活用:

希望するチーズテクスチャー       凝固剤pH    伸展pH    備考
非常に硬いモッツァレラ         6.50–6.48    5.35–5.30   緻密で溶けにくい;低水分タイプに類似
硬いが伸びる              6.48–6.45    5.30–5.25   ピザ用適性、切断可能
バランスの取れた/標準モッツァレラ   6.45–6.40    5.25–5.22   クラシックなフレッシュモッツァレラ
ソフトモッツァレラ           6.40–6.36    5.22–5.20   柔らかな内部、高水分
非常に柔らかい(ほぼブラータの殻)   6.36–6.32    5.20–5.15   非常に繊細でクリーミー
過度に柔らかい/不安定         <6.32      <5.15      崩れたり油が分離する可能性あり

パスタフィラータタイプのチーズを作る場合、自分が目指すべき食感どこなのかを定め、凝固剤添加時や伸展時のpHを決めておくことが大事なことがわかった。

クリスマス用のカマンベールチーズ作り

前回カマンベールを作った際のホエーを冷凍保存したものを解凍し、乳量の1〜2%を加えてみた。これで酸性化速度が早くなるか白カビの出方に違いがあるか実験も交えてクリスマス用のカマンベールを作った。
生乳は20リットル
乳酸菌はフローラダニカ
カビ菌はジオトリカム・カンディーダム
    ペニシリウム・カンディーダム
です。
低温殺菌後、乳酸菌、カビ菌を加え、温度を30℃にキープしてpH6.1になるまで待つ。

この待ち時間が前回は5時間30分かかったが今回はどうなるか。
早くなるようであれば、乳酸菌の量を若干減らせ、経費の節約にもなるのではと思っていたが実際は前回よりも1時間近くオーバーしてしまった。

カマンベールに前回のホエーを加えてもあまり効果がなかった。
なぜ時間がかかったのかは調査してみます。


できたチーズは明日塩漬けして乾燥し、明後日にはそれぞれの家庭に2個づつ引き取られ、うまく熟成すればクリスマス頃には食べることができると思います。

今日はカマンベールチーズを作りました。

生乳は20リットル
乳酸菌はフローラダニカ
カビ菌はジオトリカム・カンディーダム
    ペニシリウム・カンディーダム
です。

低温殺菌後、乳酸菌、カビ菌を加えてpH6.1になるまで待つ。
凝固剤を加えて凝集時間の5倍でカットせず型詰を行った。

型詰後3時間は15分毎にひっくり返してホエーを抜く、その後は1時間毎にひっくり返し、夜間は3時間くらいでひっくり返す。
明日朝、高さが1/3になったら型から外し塩漬けを行い乾燥ののち一次熟成に入る予定。

20日から一次熟成を開始しました。
隔測の温湿度計を入れ温度13℃、湿度95%を目指しています。
ワインセラーの中にFANを入れて空気の循環を図るようにしました。

モッツァレラのカード作り

今日は後日行うモッツァレラチーズ製造体験のためのカード作りです。

生乳は20リットルで、作ったカードは冷凍保存し、使用する日に解凍します。
モッツァレラのカードは冷凍保存できるので事前に作っておけばいつでもモッツァレラチーズやストリングチーズなどを作ることが可能です。
皆さんもお試しください。

初乳でのチーズ作り(実験)

産後5日目の初乳を15ℓ頂きました。そこでモッツァレラチーズとストリングチーズに挑戦したみました。初乳には免疫グロブリンが多く含まれていて、この量が多いと低温殺菌するときの熱でこれが熱変性を起こしカードの凝固不良等が発生してチーズができないことがあると文献などに書かれています。現在の生乳出荷基準では産後5日目の初乳であっても成分検査で基準値以内であれば出荷できるようになっていると聞いているので、チーズができるか実験してみることにしました。また、初乳になぜ免疫グロブリンが多く含まれているのか調べてみると、次のようなこともわかりました。人の免疫は胎盤を通して赤ちゃんに移行するが、牛は胎盤を通した免疫移行ができないため初乳に含まれる免疫グロブリンが免疫移行に重要な役割を果たしているということがわかりました。

実験
・低温殺菌は70度1分で実施し、乳酸菌を添加してpH6.45でレンネッティングを行った。
・カードのカットは凝集時間の4倍の時間で行い、5分間静置後pH6.1になるまで攪拌した。
・ホエーを全量抜いて、カードのpHが5.2になるまでマッティングを行った。

モッツァレラとストリングチーズの成形
1cm角くらいになるようにカードをカットし、90度以上のお湯を加えて練圧作業を行ったが、カードがなかなかまとまらなく、モッツァレラに整形するもののチーズの表面に凹凸や小さな瘤ができるなど硬いチーズとなった。
ストリングはカードを一塊にまとめてから伸ばし折りたたむを数回繰り返して製造したがチーズを伸ばしてから棒のように丸めるところで表面に亀裂や凸凹ができた。

結果から
今回の実験結果からカードはできるもののその先の加工で望むようなものができないようです。このことから初乳でチーズを作るのであればクリームチーズか昔ながらの牛乳豆腐を作った方が良いということがわかりました。

モッツァレラチーズは真空パックしてしまったので表面の状況がわかりませんが、かなり弾力のあるものになりました。
ストリングチーズは綺麗なものの写真で繊維は綺麗に裂けますが、チーズが長いと途中でちぎれやすいようです。

今回のカマンベール作りで得られた知見

今回のカマンベールチーズでは新たな試みを行っています。
一つは生乳に生クリームを加えて脂肪分を増やすと食感がどのように変わるかということ。
二つ目はカマンベールの二次熟成をおにぎりシート(クッキングペーパーとアルミホイルで包むもの)で包む簡便な方法で大丈夫か検証してみることにしました。

1 . 完成したチーズを数人で食べてみると生クリームのようでクリーミーな食感だとの評価をいただきました。自分の感覚では冬に作ったチーズと遜色がないように感じました。このことから温かい時期にカマンベールを作るときは生クリームを加えるのが良い方法だと思います。

食味試験終了後に蜂蜜をかけたものです

2 . アルミホイルで包んだチーズは予想通りチーズの出来には変化がなく、水分を拭き取る手間もなく、アイスカップを用意する必要もなくり経費的にも楽なことから、今後はこの方法で二次熟成を行うことにします。

一次熟成でケース内のチーズの置き場所で白カビ(P. camemberti)の生え方にムラがあることから白カビの生育について調べてみると、文献に「熟成温度16℃及び8℃のいずれにおいても、 98%相対湿度(RH)では88%RHよりも菌糸成長が低く、胞子産生は高かった。これはおそらく、P. camembertiが95%を超えるRH値では生育が劣るという事実を反映している」との記述を見つけました。このことから一次熟成場所全体(ケース内)の湿度環境を90%から95%になるようにするためワインセラー内の温度にムラがないようにする必要があることがわかりました。

チーズ製造について知ってほしい知識について

チーズ作るとき色々な作業を目にしますが、なぜ行っているのかやタイミングなど科学的ことをわかりやすく解説することは簡単ではありません。そこで何故やタイミングなどをいろいろ調べていたとき、ウィスコンシン大学酪農研究センターのページで「チーズ製造工程における酸度と水分の測定と管理」という記事を発見しました。
この記事だけで全てがわかるわけではありませんがチーズを作る上で非常に大切なことが書かれています。
これからチーズの勉強をする方には良い記事だと思いますので英文ですが参考までに紹介させていただきます。

記事の項目
・なぜ酸度と水分を測定するのか?
・記録を残す理由
・不適切な酸発生の問題点
・酸度の測定と記録
・pH測定の実施
・滴定酸度
・チーズ製造における酸化の役割
・製乳工程における酸発生
・湿式酸の生成
・水分含有量の制御対策
・水分含有量を調整する方法

記事の内容については転載禁止となっており、掲載の許可を得ていないのでURLだけ書いておきます。
https://www.cdr.wisc.edu/controlling-acidity-moisture

鰹節ゴーダチーズを和風出汁風味にしました。

アナトーで着色して鰹節を入れたゴーダチーズ、3ヶ月ものをカットしました。

鰹節だけでは出汁の風味が出ないと思ったので昆布でシメて和風出汁風味になるようにしました。
昆布は日高昆布を使い、昆布でチーズを挟みクッキングシートに包んでから真空パックしました。
10日目くらいから食べることができます。どんな味になるか今から楽しみです。

カマンベールチーズの二次熟成を始めました。

Penicillium candidumの毛足の長いカビがチーズ全体を覆ってきたので二次熟成を開始します。
チーズ置く場所で白カビの生え方にムラがあったので置き場所を変えながら一様なカビになるように熟成日数も調整しました。


今回の二次熟成は2種類の保存環境を用いることにしました。一つはいつも行っているクッキングペーパーに包んでアイスカップに入れるもの、二つ目はクッキングペーパーに包んでからさらにアルミホィールで包むというものです。両方とも毎日ひっくり返しますがアイスカップのものはカップの内側の水分を拭き取りますが、アルミホィールで包んだ方は水分の拭き取りは行いません。


保存環境と温度は、冷蔵庫内で温度8度、湿度37%の環境ですが、どちらもクッキングペーパーに包まれているので湿度は90%以上になっていると思います。
これから熟成がどのように進んでいくか楽しみです。ちなみにアルミホィールで包むのは「おにぎりシート」と同じ状態を作っています。この方法が良ければ水分を拭き取る手間が省けるので良いのかなとも思っています。

カマンベールチーズの一次熟成

カマンベールチーズを家で一次熟成する環境は、チーズをステンレスの網の上に置き、この網をプラステックケース中に入れ、これをワインセラーに入れています。ケースの中には温湿度計をいれあり温度と湿度を遠隔監視しています。

ケース内の平均的な温度と湿度は12.8℃、95.7%となっています。

今回のチーズは一次熟成を開始してから9日目ですがGeotrichum candidumによるやや黄色みかがった毛足の短いカビが全体を覆っています。ところどころにはPenicillium candidumの毛足の長い白いカビのコロニーが出てきてもいます。このPenicillium candidumのカビの生え方をみるとチーズが置かれている場所によって違うように見えます。

ケースの中は基本的に空気の流れはありません。しかしワインセラーに入れたケースの前後の水滴のつき方をみると、ケースの中でも若干の温度差があり空気の流れが存在するようです。
毎日一回チーズを裏返しする時にケース内の水滴を拭き取り、ワインセラーに入れる前後を変え、カビの生え方が平均的になるように心がけていますが、なかなかうまくはいかないのが現状です。
そこでワインセラーの中に小型のFANを入れて定期的に作動させ、庫内の温度分布が均一になるようにしたいと考えています。FANの取り付けは今回の熟成には間に合わないので、次回カマンベールを作るときに間に合えば、その状況を載せてみたいと思います。

写真のチーズは来週にはペーパーに包んで二次熟成に入ります。

ウォッシュタイプチーズについて

以前アザミレンネットを使ったカルドーナというスメア熟成チーズ(ウォッシュタイプチーズ)やラクレットチーズ、モンドールもどきチーズを作ったことがあります。当時はこのタイプのチーズに使用するGeotrichum candidumとBrevibacterium linensの役割や配合、スメア熟成の方法ついて、レシピに頼るだけであまり詳しく調べていませんでした。そのためレシピに書かれているように熟成をすると表面がベタついたり、白カビが異常に繁殖したりすることがありました。
ウォッシュタイプのチーズは表面がオレンジ色で臭い独特の香りがあり好き嫌いが分かれるチーズですが、カルドーナはパンなどに塗って、ラクレットは溶かしてかけて食べると美味しいため常備しておきたいチーズの一つです。

そこでGeotrichum candidumとBrevibacterium linensの関係や配合する場合の割合、管理方法などについて調べてみました。
Geotrichum candidumとBrevibacterium linensの役割と関係
1.Geotrichum candidum
熟成初期に発育して、白い「薄いカビ膜」を形成し表面をアルカリ化(pH上昇)することで、酸に弱い B. linens やその他表面細菌が生育しやすい環境を整えるほか、表皮の乾燥や不要カビ(黒カビ・青カビなど)の侵入を抑える役割もあることがわかりました。
2.Brevibacterium linens
表面に特徴的なオレンジ~赤色の表皮を作り、硫黄系・動物的な香り(ウォッシュ系チーズ特有の香気)が主体。
成長には塩分とアルカリ性環境が必要であり、Geo がその環境を整えてくれる。

つまりGeo が「先行菌」として環境を作り、B. linens が「後続菌」として個性を強く与える 相利関係 にあることがわかりました。

GeoとB.linensの配合比率の目安は
Geoは乳酸菌スターター量の 0.1% 〜 0.3% 程度
B.linensは乳酸菌スターター量の 0.01% 〜 0.05% 程度
実際にはGeo:B. linens ≈ 10:1 ~ 100:1 のオーダーで配合することが多いようで、Geo を多めにして初期環境を安定させ、B. linens は少量を植え付けるという具合です。
また、チーズの種類(ウォッシュ系、セミハードのリネンス仕上げなど)よってはバランスが変わlり、Geo が少なすぎると B. linens が育ちにくく、逆に B. linens を入れすぎると表面がべたつきやすく、過度な匂いや異常発酵を起こすことがあるほか熟成庫の湿度・塩分管理によっても生育バランスが左右されるようです。

これらをまとめると
・Geoは多めに、B.linensは少なめが基本。
・GeoがpHを上げてからB.linensが定着するためには比率を 10 : 1 〜 100 : 1とすること。
・塩水洗浄の回数でB.linensの活動をコントロールすること。
・湿度が低いとGeoが働かず湿度が高すぎるとB.linensがベタつくので注意すること。


今回調べてみてGeotrichum candidumは色々なチーズでカビを防ぐ目的で使ってみるのも面白いのではと感じています。

皆さんもぜひウォッシュチーズに挑戦してみてください

ナチュラルリンドチーズ

カマンベールチーズについて

我が家で作るカマンベールチーズのレシピは他で使われているものとほぼ同じですが、レンネットを入れるタイミングだけpH6.1にしています。また、出来たカードをカットせず型に流し入れる方法や、大きめにカットしただけで流し入れる方法、カットしてから5分程度優しく撹拌しホエーを抜いてから型に流し入れる方法の3種類で製造してきました。
これは「チーズの基礎知識サイエンス」という書籍に伝統的なカマンベール作りは、pH6.1でレンネットを加えることやカードをカットせず専用のお玉のような道具で掬い取って型に入れるということ、工業的に作られているカマンベールはカードをカットしてホエーを少し抜いてから型詰しているということに基づいています。
これまでのカマンベール作りから一次熟成前のチーズの形状や弾力性、乾燥時間について三つの製造法で違いがあるように感じているので、この点について簡単に表にまとめてみました(あくまでも個人的な感想です)。

項  目カットせず流し入れるカットして流し入れるカット後撹拌してから流し入れる
形状柔らかく脆い感じがするまとまりがありやや重い感じがするしっかりまとまり重量感がある
弾力性ほぼないややある強めの弾力あり
一次熟成前の乾燥時間長い時間かかる中間的な時間短い時間で済む

家で作っているチーズは自宅用で、二次熟成期間も好きなようにすることができ、やや硬いものからとろけているものまで食べることができます。
今まで作ったカマンベールでは伝統的な作り方で製造したものが一番美味しいように感じています(あくまで個人的な感想です)。皆さんはどうでしょうか。

今回のカマンベールチーズ作りに使用した資料と経過

今回使用したレシピと資料は以下の通り

製造経過

生乳量は20ℓ
塩化カルシウム 4g
生クリーム(四つ葉) 200cc
フローラダニカ 0.4g
ジオトリカム 0.3g
ペニシリウム 1.25g
凝固剤(150IMCUのレンネット) 4cc

・低温殺菌終了 10:45 (塩化カルシウム添加)
・10:50 31℃  pH6.66  (生クリーム、乳酸菌、カビ菌添加)
・17:00 31℃  pH6.14 (凝固剤添加)
・凝固剤添加4分30秒で凝集を確認。凝固までは凝固剤添加から22分30秒後(凝集時間の5倍)
・カットしてから5分置いて、優しく5分間攪拌。終了後型詰
・型詰終了後、21時まで20分毎に裏返し、その後翌朝まで4〜5時間毎に裏返し
・翌朝 08:30 脱型、計量、塩漬け(1.7%)

チーズの大きさは直径12cm、高さ3cm、現在の重さは421g〜446g

ホエーが抜けて高さは5cmから低くなりました。直径が12cmあるので少し大きめのカマンベールになりました。

次回は凝集時間を10分程度にしたいので凝固剤使用量を2〜3ccとしたいと思います。


生クリームを入れたカマンベールチーズ作り

今日は気温が低かったので家でカマンベールチーズを作りました。夏の牛乳は脂肪分が低くく淡白なので、今回は生クリームを加えて製造してみました。どんな味なるか楽しみです。
20リットルのミルクで8個で作ったので高さが5cmくらいあります。
カマンベールチーズには国際個別規格(CODEX STAN C-33, 1973)があり、これによると直径6~8.5cm、高さ2.5~3.0cm、最低重量80gの円筒形のスモールと、直径10~11cm、高さ3.0~3.5cm、最低重量250gのスタンダード・モデルがあるようです。我が家のものは高さ5cmもあるのでカマンベールと呼べないかも。

カマンベールチーズをカットして食べました。

7月31日に製造したカマンベールチーズを8月19日にカットしました。
ルバーブジャムをのせて、ホワイトラムのオンザロックでいただきました。
チーズが市販品と同じくらいの厚さだったこともあり、二次熟成が早く進み、中心部にはやや硬い部分も残っていましたが、ちょうど食べ頃でした。

塩漬け後のカマンベール

20リットルのミルクから全量2977gのカマンベールチーズが出来た。
直径12cmのものは一個約300g程度、直径10cmのものは一個約200gです。厚さはどちらも約2.5 〜 3cmです。
塩漬けを行い、夜まで数時間おきに返し、適度に乾燥したら一次熟成(温度13℃、湿度94%の環境)に入ります。

一次熟成は10日から14日位、その後二次熟成を2 〜 3週間で食べることができます。中がとろけるようになるまで待つ場合はさらに時間がかかります。

カマンベールチーズ作り

今日は気温が低く、朝方は寒かったのでカマンベールチーズを作りました。
牛乳は20ℓで12個。型は100円ショップのお茶入れとお茶入れより少し大きな味噌入れをそれぞれ6個づつ使いました。
明日までホエーを抜いて、塩付け乾燥を行い明日の夕方には一次熟成に入る予定。

食べれるのは9月に入ってからかな。

チェダーチーズ作り

12日、13日はチェダーチーズとクリームチーズを作りました。
今回は胡椒を混ぜたものと一味唐辛子を入れたものを作った方がいて、カードの段階で食べてみましたが美味しいカードチーズでした。
クリームチーズは120ℓの生乳からクリーム層9ℓを取り出し、3.7kg作ることができました。

家に持ち帰りホエー抜き中のクリームチーズ

カビ熟成のゴーダチーズをカットしました。

今日はモッツァレラチーズ作りの合間に、4月に作ったコーダチーズとチェダーチーズをカットし、ゴーダチーズの一部は昆布締めにしました。カットしたチーズは真空パックした他、仲間で試食を行いました。

カビ熟成チーズ
カビ熟成したチーズはカットする前に塩と少量の水でカビを擦って落としてからカットしました。

カビ熟成の様子。

カビ熟成ゴーダは真空パックや冷蔵庫で熟成したものと違い、豊かな味わいのチーズになっていました。皮がついているとカビの香りは少ししますが、皮の部分を剥ぎ取ると全く感じません。

ワインチェダーチーズ

大きいピースのチーズは小さいピースのものよりチェダーチーズの風味があり、小さいピースのものは大きなピースのものよりワインの風味が強いチェダーチーズになっています。

チーズ製造のレシピなど( Cheese manufacturing recipes, etc. )

チーズを作る時に使用しているレシピなどを公開します。
ただし、このレシピや資料はあくまでグループでチーズを作るために作成したものであり、これらの資料でチーズができることを保証したものではありません。誤りや不明な点はご自身で確認してから使用ください。

We are sharing the recipe we use to make cheese. However, please note that this recipe and the accompanying materials were created solely for the purpose of making cheese within our group, and we do not guarantee that you will be able to make cheese using these materials. Please verify any errors or unclear points before use.

レンネットの使用量とカッティングのタイミング

ゴーダチーズ

チェダーチーズ

モッツァレラチーズ

カマンベールチーズ

ラクレットチーズ

リコッタチーズ

パルミジャーノ風チーズ

カルドーナチーズ

フィオレ・ロッソ・チーズ

エメンタールチーズ

ボーフォールチーズ( New England Cheesemaking Supply Company による)

ラクレットチーズをカットしました。

3月に作った3kgのラクレットチーズをカットしました。皮の部分は少し苦く感じましたが、中はクリーミーでミルキーな食感でした。カットした半分でも手持ちの大きな真空袋に入りきらなかったので小分けにしてパックしました。小さく分けたものはクッキングペーパーに包んでから真空パックしています。

21日、22日はチーズとアイスクリーム作り

今回はプレーンのゴーダチーズとワインゴーダチーズを作り、前回と同じくアイスクリームも作りました。ワインゴーダは一時圧搾時に赤ワインに1時間ほど漬け込んでから型詰しました。アイスはバニラ味、ラムレーズン、チョコレート味、抹茶の4種類でした。

18日、19日はチーズとアイスクリーム作り

久しぶりのゴーダチーズ作り、今回はアナトー色素を入れて着色し、一個だけ鰹節を入れてみました。混ぜ物のレパートリーが増えたことから三ヶ月後のカットが楽しみです。

この時期恒例のアイスクリーム作り
牛乳のクリーム層を集めてアイスクリームを作りました。ベースはバニラエッセンスで香り付けし、バニラビーンズを加えたバニラ味とラムレーズンや苺ジャム、抹茶を加えたものの4種類のアイスクリームを作りました。

抹茶味

かび熟成チーズの9週目

熟成開始5週目の状態
青カビが全体を覆っています。

熟成開始9週目の状態 ( 環境はケースに入れ冷蔵庫内で熟成 : ケース内の湿度85%、温度13℃ )
青カビに変わり白カビが優勢となり全体を覆い、ブラッシングによって青カビの厚くなったところが黒く見えています。

7月10日にカットする予定です。当日はカビの生えていないものと食べ比べをします。

チーズ研究会について

私たちの会では近所の酪農家さんから生乳を分けて頂いて、色々なチーズを作っています。
これまでに、コーダー、チェダー、パルミジャーノ、モッツァレラ、ストリング、カマンベール、リコッタ、クリームチーズなどを作りました。また、会員の自由な発想でワインや胡椒、ハーブ、唐辛子などを混ぜたものや「昆布締め」にしたセミハードも作っています。
熟成はそれぞれの家の冷蔵庫やケースに入れて熟成させています。
出来たてのチーズは皆同じですが、それぞれの熟成環境により味や香りが異なってきます。3ヶ月以上熟成したチーズを持ち寄り、カットして試食すると環境や手入れの違いがわかって楽しいです。
個人的にはケアフィリーやブルーチーズ、ラクレット、アザミのレンネットを使ったソフトチーズなどの試作を行っています。
これからも世界各地で作られているチーズに挑戦し、製造や熟成技術の向上に向けて研鑽を積みチーズ文化や作り方を広めていきたいと考えています。

Our group receives raw milk from local dairy farmers and uses it to make various types of cheese.
So far, we have made Cheddar, Parmesan, Mozzarella, String, Camembert, Ricotta, and Cream Cheese. Additionally, members have created unique blends by adding wine, pepper, herbs, chili peppers, and even “konbu-jime” (a semi-hard cheese cured with kelp).
Aging is done in refrigerators or cases in each member’s home.
While the freshly made cheese is the same, the taste and aroma vary depending on the aging environment. Bringing aged cheese that has been aged for over three months, cutting it, and tasting it together is a fun way to appreciate the differences in environment and care.
Personally, I am experimenting with making cheeses such as Caithness, blue cheese, raclette, and soft cheese using thistle rennet.
Going forward, I aim to challenge myself by exploring cheeses from around the world, refining my production and aging techniques, and sharing cheese culture and craftsmanship with others.

レンネットの使用量について

レンネット(凝固剤)はミルクを凝固させるために加える酵素で、その強さ(力価)は、国際規格ISO11815(2007)で定義された International Milk Clotting Unit (国際ミルク凝固単位 )で表記されています。そこで、使用するミルクの量とレンネットの強さがわかればレンネットをどれくらい使えば良いのかを簡単に計算できる表を作りましたので掲載します。

カビ熟成チーズ ( ナチュラルリンド ) の状況

4月4日に製造したコーダチーズをナチュラルリンドで熟成することにした。
チーズの熟成庫がないことから、キッチンペーパーに包んで冷蔵庫内で一月程熟成させてから真空パックしていた。真空パックすることで湿度を気にする必要がなくなり、柔らかいチーズができる。これはこれで良いのだけれど海外の熟成チーズを見るとカビだらけのものが多く見受けられることから、どのような味になるのか確かめたくなりナチュラルリンドで熟成することにした。

熟成開始2週目くらいからカビが出てきて

3週目くらいになると全体がカビに覆われ、ブラッシングしてカビを落とすと綺麗な外皮になっていた。

5週目に入るとブラッシングしてもカビが少し厚くなって色が濃くなり、より綺麗になっている感じがしている(贔屓目かもしれない)。

海外のナチュラルリンドのチーズ

皮の色と質感はインスタにあった海外のナチュラルリンドのチーズ(布巻きかな)に似てきました。

牧場固有のチーズを作る

十勝には多くの牧場があり、そこで生産される生乳には、それぞれの牧場特有の環境に由来する乳酸菌が含まれています。この乳酸菌を培養してチーズ製造に使用するバルクスターターを作ることで、その牧場ならではのチーズを作ることができます。

今回はこのバルクスターターの作り方を以下で解説します。

一次熟成中のカマンベールチーズ

4月28日に作ったカマンベールチーズ一次熟成を開始してから5日目。
ケースの中には水滴がいっぱい。

ジオトリカムのカビはチーズ全体に生え、ペニシリウムの白カビがあちこちに見えてきました。

今までで一番早い変化です。
今回のカマンベールはカードのカット後20分かき混ぜてホエーを抜いてから型詰をしました。これにより一次熟成前の乾燥時間が早く、塩漬けの次の日の朝には一次熟成に入れました。熟成がうまくいっているので今後はこの方法で作りたいと思います。

カビ熟成チーズ(ナチュラルリンド)のブラッシング

4/4に作ったコーダチーズをナチュラリンドで熟成してからほぼ一月になりますが、ブラッシングする度に表面の色が濃くなってくる気がします。ブラッシングは週二回行っていましたが、チーズの乾燥が進みカビの伸び方が少なくなってきたことから週一回に変更します。

カマンベールチーズ作り

28日はカマンベールチーズ作りを行った。
生乳を20ℓ、低温殺菌後、乳酸菌(フローラ・ダニカ)、Geotrichumcandidum、P.Candidumを添加。
pH6.1で凝固剤を添加。凝集時間の5倍でカードをカット。
5分休ませた後、ゆっくり20分撹拌してから型詰、数時間毎にひっくり返しホエー抜き作業を就寝前まで行った。

今朝、脱型後に塩付けを行い、夕方まで数時間おきにひっくり返し塩を浸透させ、その後明日朝か昼まで乾燥の予定。

乾燥が終了したら、一次熟成開始(温度13度、湿度94%前後)の予定。

一回目のブラッシング

カビ熟成中のゴーダチーズ、カビが全面を覆ったので一回目のブラッシングを行った。
カビの飛散を防ぐためビニール袋の中でカビ落とし、結構な量のカビが取れた。
ブラッシングでカビの胞子が全体にほぼ均等に付着していると思うので一回目より多くのカビが出てくることを期待している。

The Gouda cheese, which is being aged with mold, was completely covered with mold, so we brushed it for the first time.
To prevent the mold from scattering, we removed it inside a plastic bag, but more mold came off than we expected.
We believe that the brushing has distributed the mold spores almost evenly throughout the cheese, so we expect more mold to grow next time.

亡くなったチーズ作りの先生から、「チーズの表皮に自然に生えるカビは、必ずしも悪いものではなく、水分の調整やタンパク質・脂質の分解に役立つ」と教わりました。しかし私は、見た目や風味が気になり、青カビなどが出ると塩でしっかり落としていました。
改めてゴーダチーズに生えるカビについて調べたところ、多くの資料では青カビなどが出た場合、塩や酢で綺麗に除去するよう勧められています。
一方で、海外のチーズ作り動画では、ゴーダチーズではないものの、カビだらけの状態で熟成させている例もあり、「カビが天然の真空パックのような役割をする」と語る人もいます。
私自身の経験では、黒カビはチーズの内部に入り込む傾向がありますが、それ以外のカビは表皮にとどまり、内部までは入らないように感じています。
そこで今、黒カビ以外のカビを使ってゴーダチーズを熟成させた場合にどんな風味になるかを確かめる実験を行っています。

My late cheesemaking teacher taught me that mold, which grows naturally on the rind of cheese, is not necessarily bad and helps regulate moisture and break down protein and fat. However, I was concerned about the appearance and flavor, and when blue mold or other molds appeared, I would remove them thoroughly with salt.
When I looked up mold on Gouda cheese again, I found that many resources recommend that if blue mold or other mold appears, it should be removed cleanly with salt or vinegar.
On the other hand, some foreign cheesemaking videos, although not Gouda, show examples of cheeses being aged with mold all over them, and some people say that the mold acts like a natural vacuum pack.
In my own experience, black mold tends to penetrate into the interior of the cheese, while other molds seem to stay on the surface rind and not penetrate into the interior.
So now I am experimenting to see what flavors Gouda cheese will have when aged with molds other than black mold.

チェダーチーズ作り他

昨日は仲間とチェダーチーズ作り、アナトーを入れて黄色からオレンジ色に、プレーンの他に胡椒や胡桃を入れたものやワインチェダーにしたものを作りました。3ヶ月後が楽しみです。

また、4月4日に作ったゴーダチーズでカビが生えることでどのように熟成するか実験を行っています。板を敷いたケースの中で温度13℃、湿度85%程度で熟成させています。カビはチーズの水分調整を行いタンパク質を分解する酵素を出していると言われています。また、全体がカビで覆われることで天然の真空パックのようになると言っている方もいます。今回は全体にカビが生えたら時々ブラッシングし、3ヶ月後にカビが生えなかったチーズと食べ比べをするつもりです。実験結果をお楽しみに。

カマンベールチーズ製造時の乾燥について

カマンベールチーズの一次熟成に入る前の乾燥について、レシピによっては

 塩が完全に溶けて浸透してから、約15~18℃、湿度65~75%の部屋で乾燥させます。
 湿度が高すぎる場合は、低出力のファンで風を送ります。乾燥には1~2時間、場合によっては4~5時間かかることもあります。
 表面に水が残っていたり、水たまりができている場合は、乾燥が足りていないサインです。表面がしっかり乾くまでは熟成スペースに移さないでください。

とか、

 表面の水分がなくなるまで乾燥させます。
 湿度が高い場所では小型の扇風機が必要な場合もあります。理想的には14-18℃、湿度60-75%の部屋で行います。数回ひっくり返すことで乾燥が促進されます。

などと色々な表現で乾燥について書かれています。しかし、どういう状態が良いのかイマイチかわかりません。

私は乾燥工程では2〜3時間ごとにひっくり返すのですが、この時間ではチーズ内部の水分が下に下がり必ず下面が濡れています。

両面を長い時間をかけて乾燥させると白カビが生えないことや乾燥が足りないと白カビは生えますが、熟成中にひっくり返すときヌルッとして白カビが剥がれるということも経験しまた。

そこで乾燥については1時間毎にひっくり返し、上面と下面が同じ状態になれば乾燥終了とすることにしました。

現在一次熟成中のものはこの方法を採用したものですが、今のところジオトリカムの白カビも全体に綺麗に生えていて、手入れ中に白カビが剥がれることもありません。

4月の予定

17日〜18日はチェダーチーズを19日〜20日はゴーダチーズを26日にはモッツァレラチーズとストリングチーズを更別のふるさと館で作ります。使用するレシピや製造の様子などは再度ブログでお知らせします。

5月は今のところパルミジャーノを、家では白カビチーズとアザミレンネットを使用するカルドーナチーズを作る予定です。

カマンベールチーズ作り

昨日はカマンベールチーズの熟成を勉強していただくためにチーズを16個作りました。カマンベールチーズは製造工程も少なく、比較的簡単に作ることができ、家庭で熟成方法をマスターすれば、自分の好きな硬さやとろけ具合のチーズを作ることができます。
6人の方が2〜3個ずつ持ち帰り熟成の勉強をする予定です。

4/7 カマンベール
07:13 乳酸菌、カビ菌添加  pH6.50  30.6℃
 乳酸菌 : FLORA DANICA
 カビ菌 : PCA1,Geo CH
08:13  pH6.50  30.6℃
10:00  pH6.45  30.6℃
10:13  レンネット(150IMCU) 5.3ccを20倍に希釈して添加
    11分30秒で凝集、凝集時間の5倍(レンネットを入れてから約1時間後にカット)
11:15 カット
10分間放置
型詰

4/8
07:50 脱型 pH4.95
塩漬け

久しぶりのゴーダチーズ作り

昨日今日は久しぶりに仲間とコーダーチーズを作りました。
牛乳は100ℓで2kgのチーズが6個できました。

2年もののパルミジャーノ風をカットしました。さすが2年ものは味が濃く、アミノ酸のシャリシャリも感じられました。このチーズは毎年6月くらいに作りたいです。

17日18日はチェダーチーズを作る予定です。

チーズプレスが出来ました。

重りを吊り下げる位置にもよりますが、一番端に重りを下げるとチーズに加わる荷重は吊り下げた重りの約8.5倍くらいになります。
2リットルのペットポトルを下げるとチーズには17kgの荷重が加わります。


セミハードやハードチーズを作るときに使用します。

チーズプレレスを作ります。

重りを乗せ水平に保つチーズプレスは持っているのですが、重りを数種類持っている必要があり不便なのでテコの原理を応用したチーズプレスを作ることにしました。

図面が出来たので、材料をそろえて加工に入ります。出来たら写真を掲載します。

凝乳酵素の使用量や固まった凝乳をカットするタイミングについて

チーズを作るためのレシピにミルクを固めるための凝乳酵素(以下レンネットと表記)として単一強度レンネット(シングルストレングスレンネット)と書かれていることがありますが、専門的な用語でどのようなものか分からないということを聞くことがあります。そこでこの用語やレンネットの使用量、固まった凝乳をカットタイミングについて簡単に説明します。

レンネットの必要量
単一強度レンネット(シングルストレングスレンネット)とは、pH6.5で温度30~32°Cのミルク1,000kgを30~40分間で固めるのに200mlで足りるレンネットの力価と考えられています。国際規格ISO11815(2007)で定義された International Milk Clotting Unit (国際ミルク凝固単位 ( IMCU/ml or g : レンネットの力価))で言うと約250IMCU/mlとなります。
すなわち1kgのミルクを固めるのためには、50IMCU/mlの力価を持つレンネットが必要ということになります。このことから使用するレンネットのIMCU値とミルクの量が分かればレンネットの必要量を次の計算で求めることができます。

ミルク量 ( kg ) × 50IMCU/ml ÷ 使用するレンネットの力価 ( IMCU/ml ) = 必要量 ( ml )


カッティングのタイミングを決める方法
ミルクにレンネットを加えた後、固まるまで待ち、適切なタイミングでカットする必要があります。その方法には、以下の3つがあります。

1. 固定時間法
レシピに指定された時間を待つ方法ですが、ミルクの種類や酵素の強さなどが影響するため、正確ではなく推奨されません。


2. クリーンブレーク法
15~20分待ってからカードをカットする方法です。適切なタイミングは、カット時の割れ方やホエーの透明度で判断します。経験が必要になります。


3. 凝集点法(最も正確な方法)

凝乳が形成されるタイミング(TP)を測定し、チーズの種類ごとの係数を掛けてカット時間(TD)を算出する方法で、チーズの品質を安定させるために最も正確な方法です。



・凝集点法の手順
 ・レンネットを加え、タイマーを開始する。
 ・7~8分後、ペットボトルのキャップなどをミルク
の表面に置き、回転するか確認する。
 ・9~10分後にわずかな抵抗が出るので、30秒ごとに
キャップを回してチェック。
 ・10~14分の間にキャップが動かなくなったら、これが凝集点(TP)。
 ・TPに係数を掛け、カット時間(TD)を計算する。

   例:
    TP=10分、係数=4の場合
    TD=4×10=40分
    9:00にレンネットを加えた場合、9:40にカット可能


係数はチーズの水分含有量に影響し、チーズの種類によって異なります。また、適切な凝集点法を用いるには、TPが10~17分になるようにレンネット量を調整する必要があります。範囲外の場合は、次回の製造時に調整してください。

チーズタイプ別の凝集係数
Swiss , Alpin types , Parmesan , Romano etc.   2
Gruyere                    2.5
Wensleydale , Manchego             3
Cheddar , Gouda , Hard British , Havarti etc.    3
Jack , Caerphilly                 3.5
Feta , Blue , Mozz , Halloumi , etc         4
Camembert , Brie , Stilton , etc          5

カマンベールとラクレットのその後 ( 3月26日 )

カマンベールチーズに毛足の長い白カビがだんだん増えてきました。
今週末か来週初めには二次熟成に入ります。


ラクレットチーズの毎日ウォッシュは今週末で終わり、その後は週に2回程度ウォッシュし、表面がオレンジ色になってきたらウォッシュ以外の日はブラッシングする予定です。

カマンベールチーズ、ラクレットチーズとクリームチーズを作りました。

本別町のゲンキッチンという食品加工施設で、20ℓの生乳で370g程度のカマンベールチーズを16個、クリーム層を取り除いた35ℓの生乳で3.3kgと1kgのラクレットチーズを作り、取り除いたクリーム層でクリームチーズを作りました。

カマンベールチーズ ( 乳酸菌フローラ・ダニカ、ジオトリカム、ペニシリウム使用 )

ラクレットチーズ ( 乳酸菌CHN-19とブレビ・バクテリウム使用 )
塩漬け中のラクレットチーズ、今回は塩を擦り込む方法で3日間塩漬けしてから表面乾燥し熟成とウオッシュを行います。

塩漬け中のラクレットチーズ、1日に一回反転しています。

クリームチーズには乳酸菌R-704を使用しました。

今日はモッツァレラチーズ作りをしています。

前回、柔らかいモッツァレラチーズが出来なかったので、作り方を変えてリベンジです。

水分量とカルシウムの落とし方を工夫して柔らかいチーズは出来ましたが、今ひつと柔らかさ(練り?)が足りないような気がしています。
納得のいく柔らかいチーズができましたらレシピをアップします。

夕食は、頂き物の「せとか」でカプレーゼです。チーズと甘い柑橘はよく合います。

カマンベールチーズ作り

昨日、チーズ作りの仲間がカマンベールチーズ の熟成体験ができるようにするためカマンベールチーズを18個作りました。
体験は塩漬け、乾燥を行なってから1人2個づつ持ち帰ってもらい、それぞれの家の環境で熟成をしていただくというものです。
カマンベールチーズの熟成ができるようになれば、チーズ製造自体はセミハードより工程が少ないので作りやすいかなと思います。

昆布締めワインチェダーです。

昨年3月に作ったワインチェダー、塩漬けが浅かったので家にあった日高昆布で昆布締めにしてみました。湿らせた昆布でチーズを包み、さらにクッキングシートで包み真空パックしました。5日目で食べてみると昆布の塩味と旨味がチーズに移り、ちょうど良い具合でワインの香りも相まって美味しいチーズになりました。セミハードチーズを昆布締めにするのはいいですね。北海道らしさが倍増します。

カマンブルーチーズと黄麹を入れたカマンベールチーズをカットしてみました。

4日前にカマンブルーチーズをカットすると青カビが成長しておらず、失敗したかなと思い味見をせずに再度パッキングしました。本日確認したところカットした面に層状の青カビが出ていて、味と香りはブルーチーズでした。白カビは強く開けた穴の内側にも生えていました。
黄麹を入れたカマンベールチーズの方は黄麹による組織の変化はありませんが、味や香りはプレーンのカマンベールよりも優しくて甘く、麹の香りがします。
両方ともさらに熟成させて変化を見てみたいと思います。

青カビをもう少し強めに出すためには、クッキング工程と穴あけ方法の変更が必要かなと感じています。どちらのチーズも課題がいくつか見えてきたので再度挑戦してみます。

チェダーチーズとモッツァレラチーズ作り

チェダーチーズはアナトーが少なかったことから少し色の薄いものでしたが、塩漬け時のカードを食べてみるとミルク感があり美味しくできていました。チェダーのホエーで作ったリコッタチーズにも色がつきました。

モッツァレラチーズは修正したレシピで作りましたが、出来あがたカードの水分量が少なかったことからストリングチーズに変更しました。モッツァレラのホエーで作ったリコッタチーズはpH調整を行ってから作ったのでうまく出来ました。


今回のモッツァレラ作りで学んだことが幾つかあったので次回の製造に活かしてみるつもりです。柔らかいモッツァレラができるようになったらレシピを公開します。

チェダーチーズとモッツァレラチーズ作り

2月1日はチェダーチーズ作り、2日はモッツァレラチーズを作ります。
チェダーは奥さんからの要望でアナトーを入れてプレーンで作ります。モッツァレラは柔らかくミルク感のある仕上がりを目指して、低温殺菌温度と殺菌時間の変更、凝固剤を入れるタイミング、整形するタイミング、整形方法の見直しを行い、仕上がり具合を確かめ改善する点を明確にしたいと思っています。
いずれも20ℓの生乳で作る予定で、製造の様子や結果については後日報告します。

チーズ製造の際のカルシウムとリン酸の重要性

以前にチーズ作りのための資料紹介で取り上げた以下の論文の日本語訳を作成したので改めて掲載します。

「Importance of Calcium and Phosphate in Cheese Manufacture: A Review 」

J. A. LUCEY 
Teagasc
National Dairy Products Research Centre 
Moorepark, Fermoy 
County Cork, Ireland

P. F. FOX 
Department of Food Chemistry University College Cork
Cork 
County Cork, Ireland

「 チーズ製造におけるカルシウムとリン酸塩の重要性: 総説 」

青カビと黄麹を入れたカマンベールチーズ


穴の開いている方が青カビで特有の匂いがしています。黄麹の方も麹が発酵した甘い匂いがしています。もっと白カビが増えてきたら二次熟成に入ります。

The one with holes has a distinctive smell from the blue mold. The one with yellow mold also has a sweet smell from the fermented koji. When the white mold increases more, it will enter the secondary aging process.

クリームチーズと胡桃とオレンジの皮を入れたケアフィリーチーズ作り

生乳20ℓから2ℓのクリーム層を取り出し、クリームチーズを作り残りの生乳で胡桃とオレンジの皮を入れたケアフィリーチーズを作りました。

クリームチーズは硬めに仕上げるために2日間ホエーを抜き、700g〜800gできました。

ケアフィリーチーズはアナトー色素を少し入れたので黄色くなり、オレンジの皮が目立たなくなりました。

カマンベール作り

今日はカマンベールチーズ作り、
牛乳は20ℓで10個作りましたが、一つは青カビを入れて、もう一つは黄麹を入れました。
青カビを入れたものは塩漬け乾燥後にステンレス針で穴を沢山開けます。
黄麹を振り入れたものは穴開けせず乾燥終了まで温度30℃くらいの所に置く予定です。
どうなるか今から楽しみです。

動画はカッティング時間を決めるために行っている凝集時間の確認作業とカット後の様子です。今回の凝集は10分30秒でした。従って、凝固剤を入れてからカットするまでの時間は凝集時間の5倍である52分30秒でした。

就寝する前にひっくり返し、明朝までホエーを抜きます。

昨日作ったカマンベールチーズです。明日の朝まで乾燥させてから一次熟成に入ります。
奥の四角いやつの左側が黄麹を入れたもので、先ほどまで簡易の恒温箱で30℃に保温していたものです。右側が青カビを入れたもので明日朝に穴を開けます。麹を入れるのは初めてなので楽しみです。

カマンベールチーズの加塩に使用する塩について

私のカマンベーチーズは精製塩を使用して乾塩法で加塩していますが、ここでも塩の種類が議論のまとになることがあります。そこでカマンベールチーズにおいて塩の違いが熟成や香味にどのように作用するかを研究している資料があるかどうか探してみるとSpringerOpenと言うサイトの中にPhysicochemical changes during 4 weeks ripening of Camembert cheeses salted with four types of salts(4種類の塩で塩漬けしたカマンベールチーズの4週間の熟成期間中の物理化学的変化)と言う論文(アドレスは下にあります。)を見つけました。
この論文では精製塩、ベークド精製塩、天日塩、ヒマラヤ岩塩の4種類の塩を加塩に使用した場合のチーズの物理化学的変化(チーズの構成、熟成中のpH変化、生存生菌数の変化、水溶性窒素の変化、乳糖と有機酸の変化、タンパク質の加水分解による変化、揮発性脂肪酸の変化、質感の変化)と官能評価が書かれています。
官能評価では「 4種類の塩で塩漬けしたカマンベールチーズは、4 週間の熟成後、pH、生菌数、WSN、炭水化物の加水分解、有機酸、テクスチャー、タンパク質分解、 揮発性化合物、官能特性において、少しずつ異なる パターンを示した。精製塩を使用したカマンベールチーズの味覚スコアは、他の3種類の塩を使用した ものより有意に高かった。結論として、カマンベールチーズの製造には不純物を含まない精製塩を推奨すべきである。」と書かれていました。
この論文だけでは全てを評価できないと思いますが、この結果は私たちが以前「塩の違いによるチーズの味について」をブログで報告した結果に近いものであることから、カマンベールチーズの加塩にも精製塩を使用することにしています。

論文の掲載先
https://doi.org/10.1186/s13765-020-00539-5

カマンベール風チーズ「以平」

カマンベールチーズには国際個別規格(CODEX STAN C-33, 1973)があり、これによると直径6~8.5cm、高さ2.5~3.0cm、最低重量80gの円筒形のスモールと、直径10~11cm、高さ3.0~3.5cm、最低重量250gのスタンダード・モデルがあるようです。 さらにチーズのタンパク質は平均19.8%、脂肪は24.3%、水分は45~55%であるとされています。
今回作ったカマンブルチーズは直径10cm、高さ6.5cmと大きさの面でカマンベールと呼べるものでないことから、このサイズのカマンベール風チーズを作る際には個人的に「以平(いたいら)」と言うことにして、青カビなどを加えるときは「以平なになに」と呼ぶことにしようと思っています。
今回出来た「以平ブルー」は失敗したもののカットして食べると少し青カビの香味があり美味しいチーズで、ハードチーズと同様な大きさがありながら熟成に要する期間は30日あまりと早熟です。サンドウィッチや料理への応用範囲も広いことから、今後自分が作るカマンベール風チーズは「以平」を主として、青カビやドライフルーツ、ナッツなどを加えたもを作ろうと考えています。

There is an international standard (CODEX STAN C-33, 1973) for Camembert cheese, which is available in two sizes: a mini size with a diameter of 6 to 8.5 cm, a height of 2.5 to 3.0 cm, and a weight of at least 80 g, and a standard size with a diameter of 10 to 11 cm, a height of 3.0 to 3.5 cm, and a weight of at least 250 g. The average composition of cheese is 19.8% protein, 24.3% fat, and 45-55% moisture.
The Camembert-style cheese I made this time was 10cm in diameter and 6.5cm high, so it can’t really be called Camembert in terms of size, so when I make a cheese this size in the future, I’ve decided to call it “ITAIRA”, and when I add blue mold or something, I’ll call it “ITAIRA something”.

The “ITAIRA Blue” I made this time was a failure, but when you cut it up and eat it, it has a subtle blue cheese flavor and is delicious, and although it’s about the same size as a hard cheese, it matures quickly and is ready to eat after about 30 days. It has a wide range of uses and can be used in sandwiches and cooking, so from now on I think I’ll make my own Camembert-style cheese mainly using “ITAIRA”, and adding blue mold, dried fruit, nuts, etc.

カマンブルーチーズをカット

11月25日に製造したカマンブルーチーズをカットしました。
製造二、三日目に針で穴を開けた時は、青カビの香りと味がしていましたが、穴が白カビで見えなくなり二度目の穴を開けましたが

遅かったようです。
次回またチャレンジしてみます。

昨日は胡桃とオレンジの皮のケアフィリーチーズを作りました。(1月8日に追記)

以前コーダーチーズの作り方で胡桃とオレンジの皮を入れたものを作りましたが、今回はケアフィリーチーズの作り方 ( 乳酸菌と温度が違うけどチェダーの作り方と同じ ) で作りました。違うのはジオトリカムを加えたこと、ジオトリカムの白いカビが表面に薄っすらと生えることとどんな風味になるのか楽しみです。

ケアフィリーチーズについては、私が愛読している教科書に以下のように書かれている。

Caerphillyはウェールズが発祥の地で、砕けやすく酸味の強いチーズである。低温殺菌した牛の乳から、子牛のレンネットと中好性スターターを使って作られる。凝乳は32~34°Cまで加熱され、この温度で約1時間保持される。ホエイは引き抜かれ、凝乳はタンクの底に集められ、 そこで急速な酸の生成が起こる。乾燥塩(1%)を凝乳に加え、一晩かけて成型・圧搾する。圧搾さ れた凝乳は塩水で約24時間塩漬けされ、Caerphillyは急速に熟成し、10~14日後に販売可能となる。

1月7日のチーズの状況です。

本日(8日)に20日前に作った胡桃とオレンジの皮を混ぜたケアフィリーチーズをカットしました。
少し酸味があり美味しいチーズです。

カマンベールチーズ作り (12/16)

今回のカマンベール作りには二つの課題があります。
一つは頂いた型を上手く使いこなせるかという事と凝固剤添加までの時間を早くする方法を探る事で以下のような方法を取りました。

1 型は大型のシンクにお湯を入れ、次亜塩素酸ナトリウム濃度200ppmの殺菌水を作り、その中に3〜4時間つけ置いてから水洗いをする方法で殺菌しました。
この型は一回で30個のカマンベールを作れるのですが、今回は半分の15個で作ります。

2 チーズ製造する生乳は当日朝8時頃に酪農家さんの所へ伺い、バルクタンクから頂いて来ます。
これを家で低温殺菌し、スターター培養物を加えるのは10時くらいになります。したがって型詰するのが16時過になります。
今回はこの型詰の時間を2〜3時間程度前倒しにする方法を探るため、スターター培養物の作り方を変えました。
市販の低温殺菌牛乳1ℓを30℃に加温し、乳酸菌、カビ菌を混ぜ、30℃の保温機の中で培養しました。( CHR.HANSEN が出しているフローラ・ダニカの温度-酸性化特性によると5時間程度でpH6.2位になるはず)

スターター培養物 ( 作業は朝4時30分に開始 )
・低温殺菌牛乳 1ℓ 3.3℃ ( 加温前pH 7.14  30℃の時のpH 6.6 ) 保温開始 05:20
・フローラ・ダニカ 1/8 tsp
・ジオトリカム・カンディーダム 1/32 tsp
・ペニシリウム・カンディーダム 1/8 tsp
少し汚れていますが、自家製の保温器です。

酸性化の経過
・低温殺菌し塩化カルシウムを添加した後のpH 6.66
・スターター培養物のpH 5.33 時間 10:10
 牛乳量が1ℓで乳酸菌の量が15倍であることからpH値が低くなった。
・スターター培養物を加えた直後のpH 6.33
 ・一時間後のpH 6.25
 ・二時間後のpH 6.10

凝固剤投入( 1.5cc )  pH 6.10 時間12:05
 凝集時間 6分 凝固時間 30分( 凝集時間の5倍 )
 ( 凝集時間が6分と早かったことから次回からは 1cc にします。 )

カット時間 12:35


型詰開始時間 12:45

高さ2/3にになったところで、ひっくり返し、その後数回ひっくり返し1/3の高さになったら型から外す予定です。ひっくり返すのが難しいく、傾いてしまうので、上下に揺さぶって正常に戻しています。
16:00の状況

ホエーの抜けるのが思いのほか早いことから、21時で型を外し、塩漬けを行いました。これから明朝まで塩漬けを行い6時間毎にひっくり返す。その後乾燥させてから一次熟成を開始する予定です。
21:30の様子

今回はスターター培養物の作り方を変えたことで型詰までの時間を2 〜 3 時間短縮することができた。また、新たな型の使い方とひっくり返す際の注意点がわかった。

カマン・ブルーの熟成

このチーズはカマンベールを作る際にカットしたカードを20分程クッキングしてホエーを抜いてから型詰し、途中で青カビ菌(ロックフェルティ)を振りかけ青カビが3層構造になるように作ったものです。

塩漬け後、表面乾燥を行いステンレスの串で上面から下面に向けて穴を多数空けましたが、1週間後には全体が白カビに覆われ穴が見えなくなりました。そこで8日目にもう一度穴を空けて内部に空気が入るようにしました。針の先に付いていたチーズのかけらを食べてみるとブルーチーズの味覚を感じることができました。

これからの熟成も温度13℃、湿度94%になるような環境で熟成します。カットはお正月の予定です。楽しみです。

チーズ製造に使用する器具の殺菌について

家でチーズを作る際は、12%濃度の次亜塩素酸ナトリウムを使い濃度200ppmの水溶液を20ℓ作り、型やチーズクロスをはじめとして計量スプーンやカードナイフ、温度計など使用する全ての道具類を消毒しています。型やチーズクロスは使用する直前まで数時間水溶液の中に入れて消毒し、水洗いをしてから使用しています。また、カードを直接手で触れる場合には消毒用アルコールやこの殺菌水で手を消毒し、水洗いしてから触れるようにしています。

通常、一般細菌や酵母は濃度が0.01~0.1%(100~1,000ppm)の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に20秒~ 10分、結核菌は0.1~2%(1,000~20,000ppm)の水溶液に10分~30分浸せば死滅する。また、枯草菌の芽胞は0.01%(100ppm)の水溶液に浸せば、5分以内に99.9%が死滅するとされている。一般のウイルスでは、0.02~0.1%(200ppm~1,000ppm)の水溶液に浸せば1~30分で不活化し、B型肝炎ウイルス(HBV)は、0.1~2%(1,000ppm~20,000ppm)の水溶液で20分~1時間の処理が必要とされている(表)。また、次亜塩素酸ナトリウムは、温水を用いた場合、短時間で効果が表れるとされている (82°C、2分以上)。

市販の漂白剤には次亜塩素酸ナトリウムが含まれているものがあり、これをチーズ製造器具の殺菌に用いることができます。パーセンテージは含まれている次亜塩素酸ナトリウムの濃度です。

約1,000ppm(0.1%)の次亜塩素酸ナトリウム液のつくり方 (使用期限:1か月間)
市販されている次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)は5~6%の濃度です。500mlのペット ボトルを用いて希釈すると便利です。500mlのペットボトルの蓋(ふた)は1杯5mlです。
次亜塩素酸ナトリウム製品の原液をふた2杯(10mL)ペットボトルに入れ、次に水道水を入れて500mlとすることで作ることができます。

ただし、これらには界面活性剤(洗剤)が含まれていることから器具などの消毒後は必ず水洗いしてから使用してください。

カマンベールチーズ作りに使用している型とレシピについて

私は自分の家で食べる分のカマンベールチーズを作っているだけなので販売されている専用の型は持っていません。使っているのはホームセンターで売られている塩ビ管や100均で売られているケースを加工ししたものです。

使用している型
写真は我が家でカマンベールを作るときに使用している型( 5種類 )です。
塩ビ管を除く型は100均の味噌入れとお茶入のケース、長方形と円形の筆立てを利用しています。
ケースの全面にはホエーを抜くために3mmの穴を大体等間隔に開けてあり、筆立ては底に穴を開けています。
15リットルの牛乳でカマンベールを作るときは、塩ビ管、味噌入れ、お茶入れを4個づつ使用し合計で12個作っています。

カマンベールではチーズクロスを使用しないので、ホエーを抜けやすくするためにチーズの上下に100均の滑り止めを型の大きさに合わせてカットして使用しています。

味噌入れの蓋は反対ですが、カードを型に詰めると以下のような姿になります。

カードは型いっぱいに入れ、ケースの2/3位の高さになったらひっくり返し、高さが1/3位になったら型から外します。

保存熟成

私のところでは、コメリのフードコンテナにステンレスの網( 竹のスノコでも良いかもしれません )をおいて使用しています。このフードコンテナを温度13度に設定したワインセラーに入れるとチーズがあることでコンテナの中は湿度90%以上を保つことができます。カマンベールの熟成について調べてみると、一次熟成は温度13度、湿度94%が最適で、二次熟成は温度7〜8度、湿度85%以上あれば良いようです(冷蔵庫の中で良いようです)。

また、あるところからカマンベールチーズを一挙に30個作れる型をもらいました。
まだ使ったことはないのですが、下の写真のように使用するようです。
今度この型を利用して15個位作ってみようかなと思っています。


使用しているレシピ

作り方は色々なところから公開されているものと変わらないと思いますが、大きく違っていると思われる箇所が凝固剤(レンネット)を入れるタイミングです。私のところではpHを6.1まで下げてから凝固剤を入れるようにしています。これはミセルから多くのコロイド状リン酸カルシウムが遊離することでカードが柔らかくなることや、凝固が早く起こることにより凝固剤の使用量を極端に減らすことができるなどの利点があるからです。

カマンベールチーズとカマンブルーチーズ作り

今日(25日)はカマンベールチーズとカマンブルーチーズを作りました。いつものように乳酸発酵のラグ時間を無くすために前日にスターターを作りました。

市販の低温殺菌牛乳にフリーズドライの乳酸菌(フローラ・ダニカ)とジオトリカム・カジーダム、ペニシリウム・カンジーダムを加えて冷蔵庫で保存し、使用する数時間前に室温環境におきました。
今回は製造する11個の内1個に青カビ菌を加えてカマンブルーチーズを作ります。最初に10個の型詰を行い、残り1個はカットしたカードをクッキングしてホエーを抜いてから型詰し途中で青カビ菌(ロックフェルティ)を振りかけ青カビが3層構造になるようにカードを詰めます。

今回のチーズは直径10cmくらいのものが7個、12cm位のものが4個でき、カマンブルーは直径10cm、カビの層を作るため高さ6.5cmにもなりました。
現在は塩漬け中で、これが終わると表面乾燥を半日行い、一次熟成に入ります。カマンブルーは乾燥後直径2〜3mmのステンレスの串で上下に穴をたくさん開けてから一次熟成に入ります。

カマンベールチーズの熟成状況 ( 11/21 )

一次熟成2日目( 11/14)
ジオトリカムの毛足の短いカビが現れてきました。
熟成ボックス内の温度は13℃、湿度は94%でした。

3日目( 11/15 )
熟成ボックス内の温度は13℃、湿度は94%
チーズの裏側のカビも成長してきました。


4日目( 11/16 )
熟成ボックス内の温度は13℃、湿度は95%
ジオトリカムのカビが全体を覆ってきました。そろそろペニシリウムの白い毛足の長いカビが出てくるはずです。


5日目( 11/17 )
熟成ボックス内の温度は13℃、湿度は95%
ペニシリウムの毛足の長いカビがチーズの縁の部分に出てきました。


6日目( 11/18 )
熟成ボックス内の温度は12℃、湿度は90%
ペニシリウムの毛足の長いカビのコロニーが広がってきました。


7日目( 11/19 )
熟成ボックス内の温度は14℃、湿度は98%
ペニシリウムのカビは上面、下面より横の面が良く発達しているようです。
熟成ボックスの高さが足りていなくて、空気の流通が悪いからかな?


8日目( 11/20 )
熟成ボックス内の温度は13℃、湿度は98%
ジオトリカムのカビは数日でチーズ全体に発達するけどペニシリウムのカビは上面、下面より横の面が良く発達するようです。
次回の一次熟成は立てて行うことを検討してみます。

9日目( 11/21 )
熟成ボックス内の温度は11℃、湿度は98%
ペニシリウムのコロニーが厚くなっているところが目立ってきました。

10日目( 11/22 )
熟成ボックス内の温度は11℃、湿度は98%
今日はこれから半日くらい、表面乾燥をしてからオーブンペーパーに包んで冷蔵庫で二次熟成に入ります。

クリスマス用カマンベールチーズ

今回はクリスマス用に中は黄色で外は白いカマンベールチーズを作ります。
生乳 ( 20ℓ ) は70℃ 1分の低温殺菌をしてから30℃まで温度を下げ、前日から作っておいたスターター(低脂肪牛乳に乳酸菌、カビ菌、アナトーを入れたもの)を加え乳酸発酵させて既定のpHになったところで凝固剤を加えて凝集するまでの時間の5倍で凝乳を作りました。凝乳はカットして型に詰め3時間毎にひっくり返して一晩かけてホエーを抜き、塩漬けしてから表面を乾燥させて一次熟成に入ります。

クリスマス用カマンベールチーズ


「乳酸菌はフリーズドライであり牛乳に加えてから乳酸発酵まで時間がかかるため、前日の夕方に牛乳の中に乳酸菌、カビ菌、アナトーを加え、冷蔵庫で保存し使用する数時間前に室温に戻してから加えるようにしています。」

11日にクリスマス用のカマンベールチーズを作ります。

今回のカマンベールは、クリスマスということでアナトーでオレンジ色に着色した白カビチーズにします。
乳量は20ℓ、出来上がりは14個くらいの予定で前回と同様にスターターを事前に作って乳酸発酵のラグ時間を無くそうと考えています。

以前に作ったカマンベールチーズ

ゴーダチーズ作り

仲間と久しぶりのゴーダチーズ作り。ひとり一個づつですが、ワインに浸けたものや黒胡椒を混ぜたものを作る方もいて楽しい時間でした。

牛乳は100ℓ、乳酸菌はクリスチャンハンセン のCHN-11を使用し1.8kg程度のものが6個できました。

カマンベールチーズ作り

今回は前日に乳酸菌、カビ菌を混ぜたスターターを作り、フリーズドライ乳酸菌による乳酸発酵のラグ時間が出ないようにしました。これにより型詰までの時間が2時間ほど短縮できました。

生乳15ℓ、スターター1ℓ、全体で16ℓで製造しました。

レンネットを加えたpHは6.1、使用するレンネットの量はpHが低いので標準使用量の1/3弱、凝集時間は10分でカット時間はレンネットを加えてから50分後でした。

10個の型に詰めました。

塩漬け直後の様子

塩漬けを行い12時間程度の間、3〜6時間毎にひっくり返し、終わったら半日〜1日風乾してから一次熟成に入ります。

一次熟成は温度13℃、湿度90〜95%の環境で行います。

カマンベールチーズを作ります。

14日にカマベールチーズを作ります。
今回もいつも通りで15ℓの生乳を使用し、スターター培養物1ℓを加え16ℓの牛乳で作ります。

●スターター培養物の製造
以下の物を混ぜ合わせ7℃の冷蔵庫で13時間、室温で2時間培養します。
・低温殺菌牛乳1ℓ
・フローラ・ダニカ
・ジオトリカム カンディーダム

・ペニシリューム カンディーダム



製造の様子はブログ等で紹介します。

カマンベルチーズの二次熟成について

今回のカマンベールチーズ作りではチーズをクッキングペーパーに包んでアイスカップ (密封空間)に入れ、7℃の環境で二次熟成させることで、2週間で食べごろとなることを確認する命題がありました。
結果は
200g程度のものは、2週間で皮の内側が柔らかくなり食べごろになっていました。
300g程度のものは、2週間では全体的に硬さが残り、皮の内側も柔らかくなっていないようでした。3週間経つと内側が柔らかくなり食べごろになっていました。
つまり大きさの違いで熟成期間も変わることがわかり、クリスマスなどに食べるものを、逆算して作ることが出来るようです。

2週間、二次熟成したもの ( 200g程度 )
3週間、二次熟成したもの ( 300g程度 )

カルドーナチーズ作り

本日3回目のカルドーナチーズ作りをしました。

今回、試験的に行ったことは以下の通りです。
●スターター培養物の製造
以下の物を混ぜ合わせ7℃の冷蔵庫で13時間、室温で2時間培養した。
・無脂肪牛乳(高温殺菌) 1ℓ
・ブルガリアヨーグルト 240g
・フローラ・ダニカ
・ブレビバクテリューム
・ジオトリカム・カンディーダム
・アナトー

●牛乳が持っているのpHの温度履歴について調査しました。

牛乳は0℃からタンパク質の変性がない温度範囲ではpHの温度履歴を持つことが知られています。今回この温度履歴を確認するため牛乳の温度とpHを記録しました。結果は牛乳の温度が低いとpHが高く、低温殺菌で温度をあげるとpHが下がり、チーズ製造温度である30℃まで下げるとpHが高くなることを確認しました。


●スターター培養物を低温殺菌した生乳に加えることで乳酸発酵のラグ期がなくなり、凝固剤を添加するpHまでの乳酸発酵時間が短縮された。

●凝固剤を添加してから凝乳をカットするまでの時間は、凝固剤を20%少なくしたこともあり、凝集時間が43分、凝固剤を加えてカットするまでの時間は3倍の129分としました。

●出来たチーズは大きいものが1.7kg、小さいものが1.1kg 、現在は塩漬け中、塩分濃度は1.5%です。

明日の夕方まで塩漬けを行い、その後は表面の水分が見えなくなるまで乾燥させる予定。

来週3回目のカルドーナチーズを作ります。

カルドーナチーズは
ウォッシュタイプのチーズに分類され、
カルドン(アザミ)の抽出物を凝固剤として使用することから、レシピ製作者が「カルドーナ」と名付けたものです。
アザミの凝固剤は他のタイプの凝固剤やレンネットのように働きが止まることがないため、弱い凝固剤ではありますが、チーズが熟成するにつれてタンパク質を分解し続けるため、チーズの熟成期間は驚くほど短くなります。

今回のチーズ作りではいくつかの実験をしてみようと思っています。
・スターター添加時の増殖ラグ期がでないようにするため、殺菌済みの無脂肪あるいは低脂肪牛乳に乳酸菌を添加し、8~10°Cで12~15時間(一晩)培養した物をスターターとして使用する。
・スターターとしてフローラ・ダニカを使用する。
・凝固剤(アザミ )添加時のpHを6.45とし、凝固剤の使用量を20%カットします。
・アナトーを入れて少し着色します。

製造の様子や熟成過程はブログでお知らせします。

カマンベールチーズの二次熟成開始 ( Secondary aging of Camembert cheese begins )

カマンベールチーズの二次熟成開始
ペニシリュームによる白カビのコロニーがチーズを覆ってきたので、半日乾燥させてからオーブンペーパーに包んでアイスカップ に入れて温度 7 〜 8 度のワインセラーで二次熟成を開始しました。アイスカップ 内では湿度が保たれることから白カビがさらに増殖し、外側から内部に向かって熟成が進んでいくはずです。2週間後が楽しみです。

Start of secondary aging of Camembert cheese
The cheese is now covered with a colony of white mold caused by penicillium, so we let it dry for half a day, then wrapped it in oven paper and placed it in ice cups to begin the secondary aging process in a wine cellar at a temperature of 7 to 8 degrees C. The ice cups will maintain the humidity, which will allow the white mold to multiply further. I am looking forward to the next two weeks.

カマンベールチーズの熟成について
カマンベールチーズは作られた後、一般的にペニシリウム・カマンベルティ(Penicillium camemberti )およびジオトリクム・カンディダム(Geotrichum candidum)というカビが繁殖することで、チーズに斑点のような白い外観が生まれます。カビは最低3週間チーズを熟成させ、風味を発達させます。この熟成プロセスはチーズが包装されている間も続き、熟成が進むにつれてカマンベールのねっとり感が増すことになります。

カマンベールの原料である牛乳には乳糖が含まれており、チーズ中のバクテリアによって乳酸に変化します。カマンベール表面のカビは、この乳酸を二酸化炭素と水に分解し、チーズ表面の酸度が下がり、これにより乳酸の濃度勾配が生じ、より多くの乳酸がチーズの表面に向かって移動し、そこで乳酸も分解されるというサイクルが続きます。

しばらくすると、チーズのさまざまな部分のpHが不均等になり、チーズの構造に影響を与え始めます。乳酸が分解されると、表面のpHは約4.6から最大7.0まで変化します。このpHの変化は、リン酸カルシウムの溶解性に影響を与えます。

リン酸カルシウムはチーズの中では、ミセルと呼ばれる乳カゼインタンパク質のクラスターをつなぎとめる働きをしています。チーズのpHが上昇するとこのリン酸カルシウムの溶解度が低下するため、チーズの表面付近に沈殿し始めます。するとチーズ内のリン酸カルシウムの濃度勾配が生じ、チーズの中心部からリン酸カルシウムを多く引き出すことになります。これがチーズを柔らかくする重要な要因となります。


Ripening of Camembert Cheese
After Camembert cheese is made, it typically develops a mottled white appearance due to the growth of Penicillium camemberti and Geotrichum candidum molds. The molds ripen the cheese for a minimum of three weeks, allowing the flavor to develop. This ripening process continues while the cheese is being packaged, and the stickiness of the Camembert increases as the ripening process continues.

The milk from which Camembert is made contains lactose, which is converted into lactic acid by bacteria in the cheese. The mold on the surface of the Camembert breaks this lactic acid down into carbon dioxide and water, which lowers the acidity on the surface of the cheese, creating a concentration gradient of lactic acid, which moves more lactic acid toward the surface of the cheese, where it is also broken down, and the cycle continues.

After a while, the pH in different parts of the cheese becomes uneven, which begins to affect the structure of the cheese. As the lactic acid decomposes, the surface pH changes from about 4.6 to a maximum of 7.0. This change in pH affects the solubility of calcium phosphate.

In cheese, calcium phosphate holds together clusters of milk casein proteins called micelles. As the pH of the cheese increases, the solubility of this calcium phosphate decreases and it begins to precipitate near the surface of the cheese. This causes a concentration gradient of calcium phosphate in the cheese, which draws more calcium phosphate from the center of the cheese. This is an important factor in making the cheese soft.

カマンベールチーズの一次熟成 ( 6日目 )

熟成開始6日目
G. candidumによる毛足の短いカビの他にP.candidumによるやや毛足の長い白カビのコロニーが見え、カマンベールチーズ独特の香りも強くなってきた。今週末には二次熟成に入れそうです。

Sixth day of ripening
In addition to the short-haired mold caused by Geotrichum candidum, a colony of white mold with slightly longer hairy legs caused by Penicillium candidum is visible, and the distinctive aroma of Camembert cheese is becoming stronger.
It looks like it will be ready for secondary ripening this weekend.

カマンベールチーズの一次熟成 ( Primary aging of Camembert cheese )

熟成開始2日目
全体的に薄らとG. candidumによる小さなカビに覆われてきた。
ソフトチーズでは、G. candidumは熟成の初日から増殖するのに対し、P.candidumは1週間後に増殖し始めると言われている。
あと5日もするとP.candidumによる白カビが覆ってくるはずである。楽しみである。

Second day of ripening
The entire cheese is now covered with a thin layer of small mold caused by G. candidum.
In soft cheeses, G. candidum grows from the first day of ripening, while P. candidum begins to grow after one week.
In five days, white mold caused by P.candidum should cover the cheese.
I am looking forward to it.

5回目のカマンベールチーズ作り

生乳15リットル
低温殺菌 70℃ 2分
  塩化カルシウム 3gを60ccの精製水で希釈して添加
 乳酸菌(フローラ・ダニカ) 0.3g
 ペニシリューム・カンディーダム 1.25g ( 1/4 TSP )
 ジオトリカム・カンディーダム 0.31g ( 1/16 TSP )
 凝固剤 ( 150IMCU ) 2ccを40ccの精製水で希釈し、pH6.1で添加
 凝集時間は10分、凝固時間は5倍の50分で凝乳カット
・ホエーを抜くために上下をひっくり返すが、最初のひっくり返しは高さが3分の2となった時点で行い、2回目のひっくり返しは高さが3分の1になった時点で行った。
・塩漬けは重量の1.2%で行った。

カマンベールチーズにかけて食べると美味しいフルーツトマトのジャムも手作り

5回目のカマンベールチーズ作りを8月26日に行います。


今回は前の4回で得られた知見を再確認することが目的です。
・Geotrichum Candidum とPenicillium Candidum の比率を 1 : 4とすること。
・レンネットを入れる際のpHを6.1とすること。
・ホエーを抜くために上下をひっくり返すが、最初のひっくり返しを高さが3分の2となった時とし、2回目のひっくり返しを高さが3分の1になった時に行うこと。
・塩漬けは重量の1%から1.2%とすること。(前回1.5%で辛かった。)
・一次熟成は温度13℃、湿度は94%程度とすること。

・2次熟成はキッチンペーパーに包んでアイスカップ の密閉空間で行い、温度は7℃とすること。(これにより2次熟成2週間で食べごろとなることを確認する。)

製造の様子や熟成管理の様子をブログでお知らせします。

4回カマンベールチーズを製造して得られた知見( Findings from the production of four times Camembert cheese )

一回目の熟成
 一次熟成は温度13℃に設定したワインセラーで湿度90〜98%程度にしたタッパーの中で
 10日間
 二次熟成はパラフィン紙に包んでボール箱に入れ温度8℃くらいの冷蔵庫で熟成
 ・二次熟成2週間目にカットすると熟成が進んでおらず1週間早い感じ。
 ・パラフィン紙ではチーズに張り付いてしまい剥がすときに破れることがわかった。
 ・3週間目以降は熟成が進み、食べ頃の状態となった。

二、三回目の熟成
 一次熟成は温度13℃に設定したワインセラーで湿度90〜98%程度にしたタッパーの中で
 10日間
 二次熟成はキッチンペーパに包んで蓋に穴を開けたアイスカップ に入れ温度8℃くらいの
 冷蔵庫で熟成。
 ・熟成3週間目には熟成が進み、食べ頃の状態となった。

四回目の熟成
 一次熟成は温度13℃に設定したワインセラーで湿度90〜98%程度にしたタッパーの中で
 10日間
 二次熟成はキッチンペーパに包んで蓋に穴を開けていないアイスカップ に入れ温度7℃

 に設定したワインセラーでで熟成。
 ・二次熟成2週間目にカットすると熟成が進んでいて食べ頃であった。

四回目の熟成は友達にも協力して頂だき以下の環境で行われた。
 一次熟成は温度7〜8℃程度の冷蔵庫で湿度90〜98%程度にしたタッパーの中で10日間
 二次熟成はキッチンペーパーに包んで段ボール箱に入れ温度7〜8℃程度の冷蔵庫で
 熟成
 ・二次熟成2週間目にカットすると熟成が進んでおらず1週間早い感じ。

蔵王チーズのページにあったカマンベールチーズの熟成度と熟成日数の図

以上四回のカマンベールチーズ作りを通して得られた知見をまとめると

1. 2次熟成をアイスカップ のような密閉空間で熟成するとチーズ中の水分が逃げず、加水分解が進み早く熟成すること。通常言われている熟成期間で熟成させるためには段ボール箱に入れるかアイスカップ の蓋に穴を開けて水蒸気を逃してやることが必要なこともわかりました。このことからチーズが食べられるようになる時期の調整も可能なことも判りました。

2. 「カマンベールチーズの熟成は、熟成期間を通じて温度と相対湿度に影響される」という論文が見つかり、その中で「官能的品質とチーズ熟成特性の間の最適な熟成条件は、13℃、94%RHであった。」という記述があり、カマンベールチーズの一次熟成は温度13℃、湿度は94%が最適であることも判った。

7月1日に製造したカマンベールチーズ。二次熟成中

二次熟成を始めて10日目。
私の熟成方法は、一次熟成が終了したチーズをオーブンペーパーで包み、大きめのアイスクリームカップに入れ、温度7度に設定したワインセラーの中に入れるというものです。
日々の手入れは、毎朝ワインセラーから取り出し、蓋やカップの中についた水滴を拭き取り、オーブンペーパーで包んだチーズをひっくり返すだけです。
あと10日くらいで試食します。

カマンベールの二次熟成開始( Secondary aging of Camembert cheese )

アザミレンネット をプロテアーゼとして加えたカマンベールチーズ(5/27製造)の二次熟成を開始しました。
表皮を風乾したら一部にヒビが入り中から溶けたチーズが少し出てきました。
熟成10日目ですがチーズの液状化がかなり進んでいるようです。





Secondary aging of Camembert cheese (made on 5/27) with Thistle Rennet added as a protease has started.
After air-drying the rind, some cracks appeared and a little melted cheese came out from inside.
It is the 10th day of ripening and the cheese seems to be liquefying considerably.

3回目のカマンベールチーズ作り。( This is my third time making Camembert cheese. )

3回目のカマンベールチーズ作り。
目標は表面は白く中はオレンジ色に近い黄色で、ニ次熟成が早く、蕩けるような食感を目指しています。
カマンベールチーズは加えるカビ菌の酵素によりチーズ中のαカゼインとβカゼインが加水分解されチーズが熟成していくと言われています。
今回はプロテアーゼとしてアザミレンネットを加え、全てのカゼインを加水分解することで、二次熟成が早くなると考えています。
ただし過剰なβカゼインの分解は苦味の原因になることからアザミレンネットはごく少量だけにしています。

This is my third time making Camembert cheese.
The goal is to produce a white surface and a yellowish, almost orange interior, with a quick second ripening and a prodigal texture.
It is said that Camembert cheese is matured by hydrolyzing α-casein and β-casein in the cheese by the enzyme of mold fungus.
In this case, we added Azamirennet as a protease to hydrolyze all the casein, which we believe will accelerate the secondary ripening process.
However, since excessive degradation of β-casein can cause bitterness, only a very small amount of thistlelenet is used.

カルドーナチーズをカット( Cut the cardoona cheeses )

4月22日に作ったカルドーナチーズのひとつを切ってみた。
切ると中からチーズが押し出されるように出てきた。食べると初めての食感。
もうひとつは、あと1〜2週間熟成しスプーンで掬いながら食べてみたい。

I cut one of the cardoona cheeses I made on April 22.
When I cut it, the cheese came out from inside as if it was pushed out. It was the first time I had ever eaten it.
I want to let the other one mature for another week or two and scoop it up with a spoon.

27日に3回目のカマンベールチーズ作りを行います。( We will be making Camembert cheese for the third time on the 27th. )

3回目のカマンベールチーズ作りをします。今回は添加する乳酸菌、カビ菌を培養し、培養したもので目標チーズが出来るか。
プロテアーゼとしてアザミレンネットを加え、二次熟成がどれくらい早くなるのかを確認することとアナトーを加えて黄色からオレンジ色に近い色合いを出したいと考えています。
目標は表面は白く、中はオレンジ色に近い黄色で蕩けるような食感です。また、培養したカビ菌を含む乳酸菌を種菌として冷凍保存し、4回目のカマンベールチーズ作りに活用することも考えています。種菌の保存が上手くいけば経費の削減にもなる。

We will be making Camembert cheese for the third time. This time, we will culture the lactic acid bacteria and mold bacteria to be added and see if the target cheese can be made from the culture.
We will add thistle rennet as a protease to see how fast the secondary ripening process will be, and we will also add annatto to give it a yellowish-orange hue.
The goal is a white surface with an almost orange-yellow interior and a prodigal texture. We are also considering freezing and storing lactic acid bacteria, including mold fungi, as seeds for the fourth round of Camembert cheese making. If the preservation of the seed fungi is successful, we will be able to reduce expenses.

カルドーナチーズのウォッシュ時の様子。( Cardoona Cheese at wash. )

カビの白い膜が出てきています。表面全体も薄くオレンジ色になってきたようです。
表面の白い膜をウォッシュして拭き取り、ひっくり返して保存します。
これを3〜5日おきに繰り返して3週間ていど熟成し、チーズが柔らかくなってきたらチーズが広がるのを防ぐため縁を帯状の材料で縛ります。


A white film of mold has appeared. The entire surface also appears to have turned a light orange color.
The white film on the surface is wiped off in the wash, and the cheese is turned over and stored.
This process is repeated every 3 to 5 days for about 3 weeks, and when the cheese is soft, the edges are tied with a strip of material to prevent it from spreading.

カマンベールチーズの二次熟成に関する実験 ( Experiments on secondary ripening of Camembert cheese )

カマンベールチーズの二次熟成は通常であればワックスペーパーなどで包んでから段ボール箱などに入れて冷蔵庫で熟成させます。今回は実験として何個かはお弁当箱に使う簡易密封容器に保存しています。密封すると過度に熟成が進むと言うことなので蓋に小さな穴をいくつか開けています。さてどうなるか楽しみです。
また、次にカマンベールチーズを作るときはアザミレンネットも使いたいと考えています。
アザミレンネット はメーカーの解説によるとカッパカゼインのみを切断する従来のレンネットよりも、より活性の高い切断部位を持っていて、κカゼインだけでなく、α 、β、γカゼインも切断するとのことです。 凝乳形成に使用するのではなくプロテアーゼとして添加することでチーズの液化に非常によく働き、活性切断点の数が増えることで滑らかでクリーミーな最終製品が得られるとのことです。また、アザミレンネットを使用することで、短時間で熟成したチーズの風味を作り出すことができるようです。

Secondary aging of Camembert cheese is usually done by wrapping it in wax paper and then placing it in a cardboard box or other container and aging it in the refrigerator. This time, as an experiment, some of the cheeses were stored in simple sealed containers used for lunch boxes. I have drilled a few small holes in the lid, as I have heard that sealing the container will cause excessive ripening. I am looking forward to seeing how it turns out.
I would also like to use thistle rennet the next time I make Camembert cheese.
According to the manufacturer’s description, Thistle rennet has a more active cleavage site than conventional rennet, which cleaves only kappa casein, and cleaves not only kappa casein but also alpha, beta, and gamma caseins. When added as a protease rather than used for coagulation formation, it works very well for cheese liquefaction, and the increased number of active cleavage sites results in a smooth and creamy final product, according to the researchers. It also appears that the use of thistle rennet can create the flavor of aged cheese in a very short time!

カマンベールチーズ、二次熟成直前 ( Camembert cheese )

カマンベールチーズ、一次熟成を初めて10日が経過した。白カビの厚さが増しガス臭も少なくなってきた。数日後、もう少しカビが厚くなったら二次熟成に入る。

Camembert cheese, 10 days have passed since the first primary ripening. The thickness of the white mold has increased and the gas smell has decreased. A few days later, the cheese enters the second stage of ripening.

カマンベールチーズの一次熟成 ( Primary aging of Camembert cheese )

2回目に作ったカマンベールチーズも白カビが出てきました。順調です。
初回での失敗を改めるように熟成中。

  1. 塩漬け後の表面乾燥
     乾燥をしっかり行わないと、カビが生えてからチーズをひっくり返すとき、指が触れたカビの部分が剥がれたりする。
  2. 二次熟成時にチーズを包む用紙を間違えた。
    ワックスペーパーを使用したところチーズに張り付いてしまった。今回は水分を吸わないオーブンペーパーに変更する予定。

The second Camembert cheese I made also has white mold. It is doing well.
It is now ripening to change the mistakes made the first time.

  1. surface drying after salting
    If drying is not done properly, when the cheese is turned over after the mold has grown, the moldy part where the fingers touch the surface will peel off.
  2. the wrong paper was used to wrap the cheese during secondary aging.
    When wax paper was used, it stuck to the cheese. This time, we plan to change to oven paper, which does not absorb moisture.

カマンベールチーズの熟成状況( State of Camembert cheese )

一月前に初めてカマンベールチーズを作り二次熟成中です。熟成状況を確認するために少しづつ食べていますが日に日にクリーミーになってきています。

I made my first homemade Camembert cheese a month ago and it is now undergoing secondary aging. I am eating a little bit of it to check the ripening status and it is getting creamier day by day.

カルドーナチーズ作り

当初はフィオレ・ロッソチーズを作るつもりでしたが、使用する材料が同じで作り方が他のチーズと似ていることからカルドーナチーズを作ることにしました。
どちらのチーズもアザミレンネット を使用したソフトチーズで、熟成期間も一月半くらいです。
アナトーを入れて少し着色しています。
塩漬け後、風乾し、ベルトを巻いて熟成開始。ベルトをするのは熟成中にチーズが形崩れするのを防ぐためです。

We originally planned to make Fiore Rosso cheese, but decided to make Cardona cheese because the ingredients used are the same and the method of making it is similar to other cheeses.
Both cheeses are soft cheeses made from thistle rennet and aged for about a month and a half.
It is slightly colored with annatto.
After salting, the cheese is air-dried and belted to begin ripening. The reason for the belt is to prevent the cheese from losing its shape during ripening.

カマンベールチーズの一次熟成開始 ( Start of primary ripening of Camembert cheese )

カマンベールチーズの塩漬け終了。
15Lの生乳から全体で3.34kgのチーズができた。
塩を馴染ませ、風乾が終り、第一段階の熟成に入る。
熟成は、100円ショップの大きなタッパーを逆さまにして蓋にチーズを置き、タッパーの胴体で蓋をする方式。
湿度を90~95%に保つため、お湯を入れた茶碗も入れておき、タッパーはワインセラーの中に入れた。

Finished salting Camembert cheese.
Overall, 3.34 kg of cheese was produced from 15 L of raw milk.
After the salt is acclimated and air-drying is completed, the first stage of ripening begins.
The first stage of ripening is done by turning a large Tupperware from a 100 yen store upside down, placing the cheese on the lid, and covering it with the body of the Tupperware.
To keep the humidity at 90-95%, a teacup filled with hot water is also placed, and the tupperware is placed in a wine cellar.

4月22日には、フィレオ・ロッソチーズかカルドーナチーズを作ります。様子などはブログ等で紹介します。

On April 22, we will be making either Filo Rosso or Cardona cheese. We will post how it goes, etc. on our blog, etc.

二次熟成 ( Secondary aging )

カマンベールチーズとブリーチーズの二次熟成。
チーズをパラフィン紙で包み、箱に入れ冷蔵庫で3週間から4週間熟成します。

Secondary aging of Camembert and Brie cheeses.
The cheeses are wrapped in paraffin paper, placed in a box and aged in the refrigerator for 3 to 4 weeks.

次回はフィオレ・ロッソチーズに挑戦 ( Next time try Fiore Rosso cheese )

熟成庫が空いたらフィオレ・ロッソというソフトチーズを作りたいと考えています。レシピは以下の通りです。
通常のチーズ作りに使用しないアザミレンネット を使います。

I would like to make a soft cheese called Fiore Rosso when the aging room becomes available. The recipe is as follows
We will use thistle rennet, which is not normally used for cheese making.

カマンベールチーズの一次熟成状況( Primary ripening status of Camembert cheese )

自家製カマンベールチーズ、一次熟成3日目ですが全体がうっすらと白カビに覆われてきた。順調なようです。
あと7〜9日でパラフィン紙に包んで二次熟成予定。

Homemade Camembert cheese, 3 days of primary ripening and the whole thing is now covered in a wisp of white mold.It seems to be doing well.
It will be wrapped in paraffin paper for secondary aging in 7 to 9 days.

カマンベールチーズの熟成開始( Camembert cheese begins to ripen )

表面乾燥が済み、ケースに入れ湿度88%、温度12℃の環境で熟成開始。どれくらいで白カビが出てくるか楽しみです。
予定では1週間で見え始め、一時熟成は2週間位で終了かな

After surface drying has been completed, it is placed in a case to begin aging at 88% humidity and 12°C temperature. I am looking forward to seeing how soon the white mold will appear.
The plan is to start seeing it in a week, and the temporary aging will be finished in about 2 weeks.

カマンベールチーズ製造中です。( Camembert cheese being made )

20日に生乳が手に入ったので、21日朝からカマンベール作りを始めました。レシピに沿って作業をしています。
レンネット投入はpH6.1、レンネットの使用量は通常の3分の1、カードカットは凝集時間の5倍でカット。
型に流し入れてから3時間毎にひっくり返し、22日朝塩漬けしました。これを4時間毎にひっくり返し、明日朝から表面乾燥を行います。

I got raw milk yesterday and started making camembert this morning. I am working according to the recipe.
Rennet input is pH 6.1, rennet usage is 1/3 of normal, and card cutting is done at 5 times the agglomeration time.
After pouring into the molds, they were turned over every 3 hours and salted on the morning of the 22nd. From now on, they will be turned over every 4 hours and surface dried tomorrow morning.

チェダーチーズ作り( We made cheddar cheese )

チェダーチーズとクリームチーズ、ホエーリコッタチーズを作りました。チェダーはプレーンと黒胡椒、ワインです。真空パックを行い、3ヶ月熟成の予定です。

We made cheddar cheese, cream cheese and whey ricotta cheese.
The cheddar is plain, black pepper and wine. It will be vacuum packed and aged for 3 months.

カマンベールチーズとブリーチーズを作ります。(making Camembert and Brie cheese)

近々カマンベールチーズとブリーチーズを作ります。
初めて作るので、いろいろな資料を調査しレシピを作り、高湿度の熟成保存のための容器や型(手作り)なども揃えました。
初めからうまくいくとは思いませんが、実際に作ってみてレシピをUPDATEしていきたいと思っています。
あとは作るだけ。レッツチャレンジ

I will soon be making Camembert and Brie cheese.
Since this is my first time making these cheeses, I have researched various resources, created recipes, and prepared containers and molds (handmade) for high humidity aging and preservation.
I don’t expect to get it right the first time, but I would like to try making it and UPDATE the recipe.
All I have to do is to make it. Let’s challenge!

ラクレットチーズ の続報( Raclette Cheese Continued )

2月2日に製造した小さなラクレットチーズ の表面が綺麗なオレンジ色になりました。
溶かしてじゃがいもの上にのせて食べるのが楽しみです。

The little raclette cheese we made on February 2 has turned a beautiful orange color.
I am looking forward to melting it and eating it on top of potatoes.

これから1回のチーズ作りで3種類のチーズを作ることにしました。( We have decided to make three different cheeses in one cheese-making session from now on. )

9日、10日はチーズ作り。今回から1回のチーズ作りでクリームチーズ、目標チーズ(ゴーダ、チェダー、パルミジャーノ)、ホエーリコッタの3種類を作ることにしました。
今回は5.6ℓのクリーム層から2.6kgのクリームチーズが出来、1.9kg位のゴーダチーズ6個と2〜3kgのホエーリコッタができました。

On the 9th and 10th, we will be making cheese. From this time on, we decided to make three types of cheese in one cheese making session: cream cheese, target cheese (Gouda, Cheddar, Parmigiano), and whey ricotta.
This time, 2.6 kg of cream cheese was made from a 5.6 L cream layer, 6 Gouda cheeses weighing about 1.9 kg and 2-3 kg of whey ricotta.

クリームチーズ出来ました。( Cream cheese is ready! )

5ℓのクリーム層から約2.4kgのクリームチーズができました。
早速、クリームチーズに練乳を練り合わせ、フルーツサンドを作りました。

今回のクリームチーズ ではカルシウム含有量を減らし、口当たりを滑らかにしたくてレンネット投入時のpHを6.4まで下げました。
pHを下げたことからレンネットの使用量を正規の半分にしました。
水切りには相当時間がかかると考えていましたが、12〜15時間程度で大丈夫でした。

これからチーズを作るときは前日に生乳を用意し、当日はクリーム層でクリームチーズ、目的のチーズ、ホエーリコッタチーズの3種類を作ろうと思います。

Approximately 2.4 kg of cream cheese was produced from a 5 L cream layer.
We immediately mixed the cream cheese with condensed milk and made fruit sandwiches.

For this cream cheese, the pH was lowered to 6.4 when rennet was added in order to reduce the calcium content and make the cheese smoother in the mouth.
Because the pH was lowered, the amount of rennet used was halved from the normal amount.
We thought that draining would take a considerable amount of time, but it took only 12-15 hours.

From now on when I make cheese, I will prepare the raw milk the day before and on the day of, I will use the cream layer to make three types of cheese: cream cheese, purpose-made cheese, and whey ricotta cheese.


クリームチーズ を製造中 ( Produces cream cheese )

昨日のゴーダチーズ用生乳のクリーム層を5ℓ使いクリームチーズを製造中。
乳酸菌はヨーグルトで良いが、今回はフリーズドドライの乳酸菌を使用した。
現在は水切り中。水切りの終了予定は27日かな。

Cream cheese is being made using 5 liters of yesterday’s cream layer of raw milk for Gouda cheese.
Lactobacillus acidophilus can be used with yogurt, but this time freeze-dried lactobacillus acidophilus was used.
Currently, it is being drained. I think that the draining is scheduled to be finished on the 27th.

ラクレットチーズの変化 ( Changes in raclette cheese )

ラクレットチーズを作って11日目、表面が乾燥してから温度13度程度、湿度90%以上になるように大きめのタッパーに保存し1週間。
毎日1回、塩水で表面と側面を拭いている。表面が乾燥したらひっくり返し同じことをしている。

表面が少しずつ変わってきました。これからどのように変わっていくか楽しみです。

Eleven days after making the raclette cheese, the surface dried out and was stored in a large Tupperware for a week at a temperature of about 13 degrees Celsius and a humidity of over 90%.
Once daily, I wipe the surface and sides with salt water. When the surface is dry, he turns it over and does the same thing.

The surface has changed little by little. I am looking forward to seeing how it will change in the future.

パルミジャーノ風チーズ作り ( Making Parmigiano-style cheese )

パルミジャーノ風チーズとリコッタチーズを作りました。
今回は2kg弱の物が6個出来ました。

温度を上げながら攪拌している様子。

ホエーからふんわりした物と固めたものの2種類のリコッタチーズを作りました。



Parmigiano-style cheese and ricotta cheese were made.
This time, six pieces weighing less than 2 kg were produced.

チーズ研究会の製造予定 ( Cheese Study Group Production Schedule )

以下の日程で更別村ふるさと館でチーズ作りを行います。
なお、申し訳ありませんが参加並びに見学の申し込みは受け付けていません。
2月10日、11日 パルミジャーノ風チーズ
2月21日、22日 ゴーダチーズ
2月24日、25日 ゴーダチーズ
3月5日、6日 パルミジャーノ風チーズ
3月9日、10日 ゴーダチーズ
3月16日、17日 チェダーチーズ
いずれの日も100ℓの生乳で2kg程度のチーズを6個作ります。
製造の様子はブログで紹介したいと思います。

Cheese making will be held at Sarabetsu Village Furusato Kan on the following dates.
We are sorry, but we are not accepting applications for participation or observation.
February 10 and 11: Parmigiano style cheese
February 21 and 22: Gouda cheese
February 24th and 25th: Gouda cheese
March 5th and 6th: Parmigiano-style cheese
March 9th and 10th – Gouda cheese
March 16th and 17th: Cheddar chees
On each of these days, 100 liters of raw milk will be used to make six 2-kilogram portions of cheese.
We will introduce the production on our blog.

ラクレットチーズを作りました。( I made raclette cheese )

ラクレットチーズとホエーリコッタチーズを作りました。
熟成中の表皮の色がどの様に変わっていくか楽しみです。
レシピは以下の通りです。

I made raclette cheese and whey ricotta cheese.
I am looking forward to seeing how the color of the rind changes during the aging process.
The recipe used is as follows.

三日間連続でチーズを作りました。( I made cheese for three days in a row. )

23日はパルミジャーノ風チーズ、24日はストリングチーズ、25日はゴーダチーズと三日間連続でチーズ作りをしました。副産物として毎回ホエーリコッタチーズも大量にできました。ストリングチーズは冷蔵庫で水分を飛ばし30日に真空パックします。パルミジャー風およびゴーダチーズは塩漬け後に表面乾燥を行い、一ヶ月から二ヶ月は保存庫で熟成させてから真空パックして冷蔵庫で熟成させる予定です。熟成期間はパルミジャーノ風が一年、ゴーダが三ヶ月です。今回のゴーダは黒胡椒を入れたものと一味唐辛子を入れたものを作りました。

We made cheese for three consecutive days: parmigiano style cheese on the 23rd, string cheese on the 24th, and gouda cheese on the 25th. As a by-product, a large amount of whey ricotta cheese was also made each time. String cheese is vacuum-packed on the 30th after it has been rehydrated in the refrigerator. The Parmigiano and Gouda cheeses will be salted, surface dried, and aged in the cellar for one to two months before being vacuum-packed and refrigerated. The Parmigiano-style cheese will be aged for one year and the Gouda for three months. The Gouda this time is made with black pepper and one with chili pepper.

チーズ作りのための資料紹介 ( Introduction to Cheesemaking Resources )

チーズ製造に関する科学的な資料をネットで幾つか見つけましたのでの紹介します。いずれもネットにPDFファイルとして掲載されていてます。

  1. 「 j-milk メディアミルクセミナー ニュースレター  No.36
    優れた食品素材である牛乳 その利点と課題 」

    東京農業大学応用生物科学部 清水 誠

この資料はミルクの成分と特徴を図を使って分かりやすく解説しています。

https://www.j-milk.jp/report/media/past/f13cn00000000vos-att/berohe000000j1kk.pdf

  1. Mechanisms of Coagulation: 
    The principles, the science and what they mean to cheesemakers 

    Paul S. Kindstedt
    Department of Nutrition and Food Sciences University of Vermont 

 
「 凝固のメカニズム
  原理、科学、そしてチーズメーカーにとっての意味 」

ポール・S・キンドステット
バーモント大学栄養・食品科学部


チーズを作る際に乳を凝固させますが、この資料ではそのメカニズム等について分かりやすく解説しています。資料は英文ですが図を使って分かりやすく解説しているので、これからチーズを作る方にはぜひ知って頂きたい物理的なメカニズムです。

https://www.cheesesociety.org/wp-content/uploads/2011/08/2011-Mechanisms-of-Coagulation-Kindstedt.pdf

  1. 「 Fundamentals of Cheese Science ( Second Edition ) 」

    Patrick F. Fox 
    TimothyP.Guinee 
    Timothy M. Cogan 
    Paul L.H. McSweeney 


「 チーズの基礎知識 サイエンス( 第2版 ) 」

パトリック・F・フォックス 
ティモシー・P・ギニー 
ティモシー・M・コーガン
ポール・L・H・マクスウィーニー

この資料はチーズ製造を目指す方には是非知っていただきたいチーズの基礎とサイエンスをまとめたもので本としても出版もされています。資料は英文で約800ページあります。

https://www.researchgate.net/profile/Atef-Abou-El-Nour/publication/286119901_CHEESES_Processed_Cheese/links/60e2e4eca6fdccb74506d072/CHEESES-Processed-Cheese.pdf

  1. Importance of Calcium and Phosphate in Cheese Manufacture: A Review 

J. A. LUCEY 
Teagasc
National Dairy Products Research Centre 
Moorepark, Fermoy 
County Cork, Ireland

P. F. FOX 
Department of Food Chemistry University College Cork
Cork 
County Cork, Ireland

「 チーズ製造におけるカルシウムとリン酸塩の重要性: 総説 」

J. A. LUCEY 
ティーガス
国立乳製品研究センター 
ムーアパーク、ファーモイ 
アイルランド、コーク郡

P. F. FOX 
コーク・カレッジ食品化学科
コーク 
アイルランド、コーク郡

この論文はレンネット凝固の凝集反応に対するCaとP04の影響をチェダー、モッツァレラ、カマンベールを例にあげ解説すると共に、チーズの緩衝作用に対するコロイド状リン酸カルシウム(CCP)の寄与、チーズのミネラル含量に影響を与える主な要因(すなわち、前酸性化、水切り時の乳清のpH、調理温度)についても議論している。

https://www.journalofdairyscience.org/article/S0022-0302(93)77504-9/pdf

パルミジャーノ風のハードチーズを作ります。(making Parmigiano-style hard cheese)

1月23日に「ふるさと館」で仲間とパルミジャー風のハードチーズを作ります。
製造後、1年熟成させる予定です。
私たちのレシピは以下の通りです。

On January 25, I will be making Parmigiano-style hard cheese with my friends at the “Hometown Hall”.
After production, we plan to age it for one year.
Our recipe is as follows.

生乳でバルクスターターを作り、ゴーダーチーズを作りました。( Bulk starter was made with raw milk to make Gouda cheese. )

生乳に含まれる乳酸菌を培養してバルクスターターを作り、これを利用してゴーダチーズを作りました。含まれている乳酸菌の種類はわかりませんが、普段使用している乳酸菌と同じように乳酸発酵し酸性化速度も遜色ありません。ただし、培養した乳酸菌がどのような酵素を持っているのかわからないので、熟成時に出てくる香気や味についてはお楽しみです。今回は15ℓの生乳で1.9kg程度のカードができました。

Lactic acid bacteria contained in raw milk were cultured to make bulk starter, which was used to make Gouda cheese.Although we do not know the type of lactic acid bacteria contained in the milk, the lactic acid fermentation and acidification speed are comparable to those of the lactic acid bacteria we usually use. However, we do not know what kind of enzymes the cultured lactic acid bacteria have, so we will have to wait and see about the aroma and taste that will come out during the aging process. This time, about 1.9 kg of card was produced from 15 L of raw milk.

生乳に含まれる乳酸菌を培養しました。(Cultured lactic acid bacteria contained in raw milk.)

生乳にはその牧場の環境で存在している乳酸菌が含まれている。
生乳は牛の血液から乳腺細胞を通して作られており、基本的には無菌である。しかし牧草や寝藁などに含まれている乳酸菌が乳房に付着し、搾乳の際に生乳に混じる。
この乳酸菌はその牧場における環境や季節を色濃く反映している。
そこで生乳に含まれる乳酸菌を培養し、同じ牧場の生乳を使い、牧場独自のチーズを作ることを計画した。

Raw milk contains lactic acid bacteria that are present in the environment of that farm.
Raw milk is made from cow blood through mammary gland cells and is basically sterile. However, lactic acid bacteria contained in grass and bedding straw adhere to the udder and are mixed with raw milk during milking.
These lactic acid bacteria strongly reflect the environment and seasons on the farm.
Therefore, we planned to cultivate the lactobacilli in raw milk and use raw milk from the same dairy farm to make cheese unique to the farm.

ベーコンゴーダーとホエーリコッタを作りました。(Made Bacon Gouda cheese and Whey ricotta cheese)

ベーコンゴーダーとホエーリコッタを作りました。そのときに使用した生乳の一部を利用して生乳に含まれている乳酸菌を培養しゴーダーチーズを作ってみます。

方法は、

1.生乳300ccを温度24℃の環境で1日放置し、表面に浮いたクリーム層を取り除き、同じ温度で3日間程度放置してヨーグルトのようなもの作る。

2.無脂肪牛乳50ccにブドウ糖を加え、1で出来たヨーグルトを10cc加えて24℃で24時間培養する。

3.無脂肪牛乳50ccにブドウ糖を加え、2で出来たヨーグルトを10cc加えて24℃で24時間培養する。

4.この作業を繰り返し、できたヨーグルトがpH4.7以下になっていることが確認出来たら、無脂肪牛乳240ccにブドウ糖を加え、出来たヨーグルトを60cc加えて24℃で18から24時間培養しpH4.7以下となっていることを確認する。これで生乳を生産した牧場の環境によるバルクスターターが完成。

5.生乳15ℓにバルクスターター300ccを加えてゴーダーチーズを作ってみます。

生乳自体は牛の血液から乳腺細胞を通してできるもので、基本的には無菌で乳酸菌は含まれていません。

生乳に乳酸菌が含まれるのは、放牧地の草や寝藁に含まれている乳酸菌が牛の乳房に付着し、搾乳の際に生乳に入るためです。このため牧草地や飼育環境の良し悪しが生乳に含まれる乳酸菌の種類や菌数を決めています。

We made Bacon Gouda cheese and Whey ricotta cheese. We will use some of the raw milk we used to make Gouda cheese by culturing the lactic acid bacteria contained in the raw milk.

The method is as follows,

1. Leave 300 cc of raw milk at a temperature of 24°C for 1 day, remove the cream layer floating on the surface, and leave it at the same temperature for about 3 days to make a kind of yogurt.

2. Add glucose to 50 cc of nonfat milk, add 10 cc of the yogurt made in step 1, and incubate at 24°C for 24 hours.

3. Add glucose to 50 cc of nonfat milk, add 10 cc of the yogurt made in step 2, and incubate at 24°C for 24 hours.

4. When it is confirmed that the resulting yogurt has a pH of 4.7 or less, add 240 cc of nonfat milk and glucose, add 60 cc of the resulting yogurt, and incubate at 24°C for 18 to 24 hours to confirm that the pH of the yogurt is 4.7 or less. This completes the bulk starter according to the farm environment where the raw milk was produced.

5. Make Gouda cheese by adding 300 cc of bulk starter to 15 L of raw milk.

Raw milk itself is made from cow blood through mammary gland cells and is basically sterile and contains no lactic acid bacteria.

Raw milk contains lactic acid bacteria because the lactic acid bacteria contained in grass and bedding straw in pastures adhere to the cow’s udder and enter the raw milk during milking. Therefore, the quality of the pasture and rearing environment determines the type and number of lactic acid bacteria contained in the raw milk.

11月21日、22日にゴーダチーズを作ります。

仲間と11月21日、22日にゴーダチーズを作ります。乳量は100ℓで2kg程度のゴーダチーズ を6個作ります。
・乳酸菌はクリスチャンハンセン のCHN-11を10U使用。
・塩化カルシウムは乳量の0.02%使用。
・強度300IMCU/mℓのレンネットを16.6mℓ使用。
・レンネット投入時のpHは6.55
・予備圧搾時点のpHは6.35
・乳酸菌を投入してから型詰するまでの時間は180〜210分を予定しています。

製造風景については後日お知らせします。

My friends and I will be making Gouda cheese on November 21 and 22. We will make 6 Gouda cheeses of about 2 kg with 100 liters of milk.
・The lactic acid bacteria is 10U of Christian Hansen’s CHN-11.
・Calcium chloride is used at 0.02% of the milk volume.
・Use 16.6 mℓ of rennet with a strength of 300 IMCU/mℓ.
・pH was 6.55 when rennet was added.
・The pH at the time of pre-pressing was 6.35.
・The time from feeding the lactic acid bacteria to filling the mold is scheduled to be 180 to 210 minutes.

The production scenery will be announced at a later date.

モッツァレラチーズを作りました。(Mozzarella cheese is made.)

今日、モッツァレラチーズを作りました。使用した牛乳は生乳15ℓです。

海外では低温殺菌牛乳がガロン瓶(4.5ℓ)で販売されており、家庭でのチーズ作りが容易にできる環境ですが、日本ではこのようなサイズの低温殺菌牛乳は販売されておらず、酪農家さんから生乳を分けていただき、自ら低温殺菌を行なわなければいけないという環境です。

今回はモッツァレラの他にホエーリコッタも作りました。モッツァレラのホエーはpHが低いのでpH調整剤でpHを6.5に調整しました。クリーミーな仕上がりでジャムや蜂蜜に混ぜて食べます。動画は低温殺菌の様子などです。

Today I made mozzarella cheese. The milk used was 15 liters of raw milk.

In other countries, pasteurized milk is sold in gallon bottles (4.5 L), which makes it easy to make cheese at home, but in Japan, pasteurized milk of this size is not sold, and we have to share raw milk from dairy farms and pasteurize it ourselves.

This time, in addition to mozzarella, we also made whey ricotta. Mozzarella whey has a low pH, so we used a pH adjuster to adjust the pH to 6.5. The result is creamy and can be mixed with jam or honey. The video shows the pasteurization process, etc.

ゴーダチーズを作りました。(I made Gouda cheese.)

昨日(11/3)、改修された更別村ふるさと館のチーズ加工施設でゴーダチーズ作りを行いました。施設の運用後最初のチーズ作りだったようで、温度計や精密秤の電池が切れていたり台秤が壊れ修理に出されていたなどアクシデントが幾つか重なりましたが、レシピに沿ってチーズを作る事ができました。現在は写真にあるようにビニール袋の中で塩漬けを行なっています。我々の塩漬けはチーズ重量の1.5から1.7の塩をまぶして3日間ひっくり返しながら行う方式で、好みの塩分濃度にする事ができます。

Yesterday (11/3), we made Gouda cheese at the renovated cheese processing facility at Sarabetsu Village Furusato Kan. It was the first cheese making after the facility was put into operation, and although there were a few accidents, such as batteries for the thermometer and precision scale being out of order and the platform scale being sent for repair, we were able to make cheese according to the recipe. We are now salting the cheese in plastic bags as shown in the photo. Our method of salting is to sprinkle 1.5 to 1.7 % of the weight of the cheese with salt and turn it upside down for 3 days to achieve the desired salt concentration.

塩の違いによるチーズの味について(The Taste of Cheese with Different Salts

 今日畑での収穫作業終了後、使う塩の種類でチーズの味が変わるかどうか食べ比べをしてもらいました。使用している塩は①精製塩、②赤穂の天塩、③岩塩の三種類で、チーズは二月半熟成したものです。
参加者は15名、①から順番に食べて頂き、どの塩の味が良いのか手を上げてもらうという方法で行いました。結果は①から③まで5人ずつという結果になりました。また②と③を選んだ方から、食べた直後ではなく後から塩味が強くなるとの評価がありました。①を選んだ方からは塩味が優しいとの評価もありました。

使用した塩の成分は以下の通りです。

今日の結果は、どの塩を使用してもチーズの味には変化はなく、使用する塩に含まれるミネラル成分により塩味の感じ方に時間差が出てくるということと。①の食塩相当量は一番多いのにミネラル成分が少ないことから平坦で塩味が優しく感じられるということでした。
以上のことから、塩の違いでチーズの味が変わるものではないということが判り、次回から使用する塩は精製塩にしたいと思っています。また塩分の取り過ぎに注意している方はミネラル成分が多い塩を選択するのも良いと思います。

After the harvest work in the field today, we had the participants compare the taste of the cheese to see if the type of salt used would change the taste of the cheese. The three types of salt used were (1) refined salt, (2) Ako salt, and (3) rock salt, and the cheese was ripened for two and a half months.
Fifteen participants were asked to taste them in order starting from (1) and raise their hands to indicate which salt tasted better. The result was five each from (1) to (3). Those who chose (2) and (3) rated the saltiness as more salty later, rather than immediately after eating. Those who chose (1) also rated the saltiness as gentle.

The components of the salt used are shown in the table.

Today’s results show that there is no change in the taste of cheese no matter which salt is used, and that there is a time difference in the perception of salty taste depending on the mineral components in the salt used. The salt equivalent of (1) was the highest, but the mineral component was the lowest, resulting in a flatter and gentler salty taste.
From the above, we learned that the taste of cheese does not change depending on the salt used, and we would like to use refined salt next time. Also, if you are careful about taking in too much salt, it is a good idea to choose salt with a high mineral content.

チーズの基本的な構造を決める事項について

チーズ製造において、スターターを加えてからカードをホエーから引き上げて型詰等を行うまでの酸性化速度とそれまでの時間及びホエーからの引き上げて型詰等を行うときの時のpHが、作るチーズの基本的な構造を決めると言われています。

このことを理解するための資料として「原料と製品のパフォーマンスにおける乳由来たんぱく質の役割を理解する」という「Think USA Dairy」のテクニカルレポートを見つけました。(Googleで資料名を検索すると最初に出てきます。)また以前のブログにも掲載した「ChemMatters | DECEMBER 2017/JANUARY 2018 9 」 にある酸性化とチーズ製造についての資料も併せて見ることで理解に役立つと思います。



In cheese production, it is said that the acidification rate and time from the addition of starter to the time when the card is pulled from the whey and molded, as well as the pH at the time when the card is pulled from the whey and molded, determine the basic structure of the cheese.

To understand this, we found a technical report from “Think USA Dairy” (https://www.thinkusadairy.org ‘ C3- Using Dairy). It would also be helpful to view the material on acidification and cheese production in “ChemMatters | DECEMBER 2017/JANUARY 2018 9 “, which was also posted in a previous blog, to help understand this topic.

カットしてみました。(I cut the cheese.)

胡桃とオレンジの皮を混ぜたチーズ。
製造から6週間経ち切ってみました。
3/4は再度真空パックし保存。

Cheese mixed with walnuts and orange zest.
I cut it after 6 weeks of production.
3/4 of it was vacuum packed again and stored.

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凝乳をカットするワイヤーカッターを作りました。(Made wire cutter to cut curds.)

竹と木材があったのでステンレスワイヤーと棒を購入し、チーズのカードをカットするワイヤーカッター(横切り)を作成しました。
左のワイヤー間隔は2cmでモッツァレラ用、右のワイヤー間隔は1cmでセミハードチーズ用です。
縦切りはナイフで行います。
ハードチーズの場合には泡立て器を用いてカットします。
カットしたカードの水分量をできるだけ均一にし、グリーンチーズの水分の偏りを少なくできると考え作成しました。

Since we had bamboo and wood, we purchased stainless steel wire and rods to create a wire cutter (horizontal cut) to cut cheese curds.
The left wire spacing is 2 cm for mozzarella and the right wire spacing is 1 cm for semi-hard cheese.
The vertical cutting is done with a knife.
For hard cheese, cut with a whisk.
We created this product in the belief that it would make the moisture content of the cut card as uniform as possible and reduce the moisture bias of the green cheese.

酪酸発酵したチーズ(Butyric acid fermented cheese)

1月に作ったゴーダチーズ、熟成1ヶ月を過ぎた頃からふくらみ始めた(酪酸発酵)ので真空パックして冷蔵庫(7,8℃くらい)で保存。
半年が過ぎたのでチーズをカットしてみるとガスホールがたくさん出来ていた。冷蔵庫で保存していたことから酪酸菌の活性が抑えられて発酵臭も殆どなかった。食べてみると旨味成分が多い美味しいチーズになっていた。
見栄えが悪いのでシュレッドチーズにしてトーストやピザに使用している。
ゴーダチーズを作り、酪酸発酵して膨らんできたチーズは、捨てずに真空パックして冷蔵庫で半年以上保存してから食べてみてください。

Gouda cheese made in January, started to puff up (butyric acid fermentation) after one month of aging, so I vacuum-packed it and stored it in the refrigerator (about 7 or 8 degrees Celsius).
After 6 months had passed, I cut the cheese and found that many gas holes had formed. Since it was stored in the refrigerator, the activity of butyric acid bacteria was suppressed and there was almost no fermentation smell. When I tried to eat it, I found it to be a delicious cheese with a lot of flavor components.
Since it did not look good, I made shredded cheese and used it for toast and pizza.
When you make Gouda cheese and the cheese swells up after butyric acid fermentation, do not throw it away but vacuum-pack it and store it in the refrigerator for at least six months before eating.

デザートチーズを作りました。(I made dessert cheese. )

デザートチーズを4個作りました。
ベーコン、ワイン、ドライフルーツ、くるみとオレンジです。
表面を乾燥させて真空パックし、3ヶ月後にテーブルに乗ります。

モールドは高価なので100円ショップのケースを加工して使用しています。
今回は、チーズクロスの代わりに100円ショップの水切りネットを使用しました。ケースにぴったりで使い捨てなのがいいですね。

I made 4 dessert cheeses.
They are bacon, wine, dried fruit, walnuts and oranges.
The surface is dried and vacuum packed and will be on the table in 3 months.

Molds are expensive, so cases from 100 yen stores are processed and used.
In this case, we used a draining net from a 100 yen store instead of cheesecloth.
It fits the case perfectly and is disposable.

今回は
・15ℓの生乳
・乳酸菌はCHN-19を使用
・アナトーで少し着色
・ベーコンは自家製を使用し、ベーコンの油でカリカリにしてから使用。
・ドライフルーツは蒸気で殺菌して使用。
・くるみは空焼きし、オレンジの皮はリキュールで殺菌

This time
・15 liters of raw milk
・Lactobacillus CHN-19 was used.
・Colored a little with annatto
・Bacon is homemade and crisped in bacon oil before use.
・Dried fruits are sterilized by steam.
・Walnuts are roasted and orange zest is sterilized with liqueur.

ふるさと館の改修工事( Renovation of food processing facility )

チーズ研究会でチーズ作りに使用している更別村ふるさと館の食品加工室が、改修工事のため8月から10月末まで使用できなくなります。改修工事は床や設備の更新が含まれ、環境も改善されるようです。
工事期間中は研究会としての活動はできませんが自宅で個人的にチーズの試作を行う予定です。試作の様子はブログで紹介します。

The food processing room at Sarabetsu Village Furusato Kan, which is used by the Cheese Study Group for cheese making, will be out of service from August through the end of October due to renovation work. The renovation work will include updating the flooring and equipment, and the environment will be improved.
During the construction period, we will not be able to conduct any activities as a research group, but will be making cheese prototypes privately at home. The prototypes will be posted on the blog.

ストリングチーズを作りました。( we made string cheese. )

昨日、ストリングチーズを作りました。概要は次の通りです。
・参加者6名、牛乳は100ℓ。
・乳酸菌はクリスチャン・ハンセンのTCC-3
・レンネット投入時のpHは6.45。
・レンネットを入れてから凝乳するまでの時間は11分。
・ホエーの排出量を多くし、チーズの水分量を少なくするためにカットまでの時間を33分とした。
・ホエーの排出を早くするため、カードは1cm角にカット。
・マッティングでカードのpHを5.3にしてからストリングチーズに加工した。
今回は、水分量が少なく、少し硬めで繊維がはっきりわかるチーズとなった。

we made string cheese yesterday. The outline is as follows.
・Six participants and 100 liters of milk.
・Lactic acid bacteria was Christian Hansen’s TCC-3.
・The pH was 6.45 when rennet was added.
・The time from adding rennet to curdling was 11 minutes.
・The time from adding rennet to cutting was 33minutes. 
・Cards were cut into 1 cm squares to speed up the whey discharge.
・The pH of the card was reduced to 5.3 by matting before processing into string cheese.
This time, the cheese had a low moisture content and was a little firmer, with clearly visible fibers.

ゴーダチーズの加塩( Gouda cheese with salt )

昨日作ったゴーダチーズの加塩です。
私たちは、チーズの加塩を飽和食塩水につけておく方法ではなく、塩分率1.5 から1.8%位の塩を直接擦り込んで、3から4日間程度おいておく方法を行っています。
今回4個の小さなゴーダチーズができたので3種類の塩で加塩しました。
それぞれの塩で食味や香りに変化があるか3ヶ月後が楽しみです。

使用した3種類の塩と含まれる成分です。 

ピンクでハッチングしている箇所は共通成分の最大値です。

The salting process for the Gouda cheese I made yesterday is as follows: Instead of soaking the cheese in saturated brine, we directly rub salt with a salt content of approximately 1.5% to 1.8% onto the cheese and let it rest for about 3 to 4 days. Since we produced four small Gouda cheeses this time, we salted them using three different types of salt.
I am looking forward to seeing how the taste and aroma changes with each salt after 3 months.

自作のチーズ作成器具を使って、ゴーダチーズを作りました。(I made Gouda cheese using my homemade cheese-making equipment.)

今日は自作のチーズ作成器具を使って、ゴーダチーズを作りました。使用した牛乳の量は15ℓです。全ての器具を消毒し、牛乳を低温殺菌しました。

乳酸菌としては、ガスホールができないタイプのCHN-19を使用しました。事前の準備はしていましたが、初めての自宅でのチーズ作りでバタバタとしてしまいました。

自作の攪拌機は回るのですが、羽が小さいため思うように攪拌することができず、結局手作業でクッキングしました。
小さいゴーダチーズが4個できました。

明日、精製塩、赤穂の天塩、岩塩(アルペンザルツ)を使用して加塩を行い、表面を乾燥させた後、真空パックする予定です。塩の違いが味や香りにどのような影響を与えるのか楽しみです。

Today, I made Gouda cheese using my homemade cheese-making equipment. I used 15 liters of milk. I sterilized all the utensils and pasteurized the milk at a low temperature. I used a type of lactic acid bacteria called CHN-19, which does not produce gas holes. Despite being prepared, I was a bit flustered since it was my first time making cheese at home. My homemade mixer was able to rotate, but the blades were small, so I couldn’t stir the mixture as effectively as I wanted. In the end, I resorted to manual stirring. I ended up with four small Gouda cheeses.

Tomorrow, I plan to salt them using refined salt, Akou’s natural salt, and rock salt (Alpen Salz), and after surface drying, I will vacuum-pack them. I’m looking forward to seeing how the different salts will affect the taste and aroma.

奈良漬け入りのチーズお餅を作りました。( I made cheese rice cake with Nara-zuke. )

昨日、私たちは土日組のメンバー7人でモッツァレラチーズを作りました。今回はモッツァレラの生地に細かく刻んだ奈良漬けを混ぜ込み、丸めた後にモッツァレラの生地で包んだチーズも作りました。
メンバーの中には奈良漬けが苦手な方もいましたが、出来上がったものを食べると美味しいと評価されました。奈良漬けとモッツァレラチーズは両方とも発酵食品なので、相性が良いですね。
写真は奈良漬け入りのチーズを使って作ったカプレーゼです。カプレーゼにはフルーツもよく合いますね。

Yesterday, seven members of the weekend team and I made Mozzarella cheese. This time, we incorporated finely chopped Nara pickles into the Mozzarella dough, rolled it into balls, and covered them with Mozzarella dough to create a cheese resembling mochi. Some of the members were not fond of Nara pickles, but they found the final product delicious. Since both Nara pickles and Mozzarella cheese are fermented foods, they complement each other well. The photo shows the Nara pickle-filled cheese used in a Caprese salad. Fruits go well with Caprese, don’t they?

ストリングチーズ作りから学んだこと( What I Learned from Making String Cheese )

私たちは仲間と一緒にモッツァレラチーズを作る際に、通常100リットルの生乳を使用します。まず、牛乳を低温殺菌し、スターターと塩化カルシウムを加え、pHが6.45になるまで待ちます。pHが6.45になった時点でレンネットを加え、凝集点法を用いてカットの時間を決めます。

一般的に、モッツァレラチーズにおいて凝集点法の係数は4とされていますが、私たちの場合、レンネットを加える時点で既にpHが6.45と酸性化が進んでいるため、カゼインミセル(チーズの成分)の中に多くのホエー(乳清)が取り込まれる傾向があります。そのため、係数を3に設定しています。

一方、ストリングチーズを作る場合、繊維状の食感を得るために、練圧時に引き伸ばして折り畳む工程を数回繰り返します。先日、モッツァレラチーズと同じ方法でストリングチーズを作ったところ、ホエーが多く含まれており柔らかく、また繊維が途中で切れてしまうようなチーズになってしまいました。

そこで、次回ストリングチーズを作る際には、レンネットを加えるpHを6.5程度に上げて、カゼインミセルに取り込まれるホエーの量を少なくするか、凝集点法の係数を2~2.5に設定してホエーの排出を増やすか、どちらの方法が最適なストリングチーズになるのか実験してみる予定です。

When my friends and I make mozzarella cheese, we usually use 100 liters of fresh milk. First, we pasteurize the milk at low temperature and add starter culture and calcium chloride, then we wait for the pH to reach 6.45. At pH 6.45, we add rennet and determine the cutting time using the flocculation method.

Typically, the flocculation coefficient for mozzarella cheese is stated as 4 in many online sources. However, in our case, since the pH is already 6.45 when we add rennet and the acidification process is advanced, the curds tend to incorporate a significant amount of whey. Therefore, we use a coefficient of 3.

On the other hand, when making string cheese, we repeatedly stretch, fold, and knead the curds to achieve a fibrous texture. Recently, when we used the same method as mozzarella cheese to make string cheese, it turned out to be soft with a high whey content, and the fibers broke in the middle.

Therefore, for our next attempt at making string cheese, we plan to experiment with either increasing the pH at which we add rennet to around 6.5 to reduce whey incorporation into the curds, or adjusting the flocculation coefficient to 2-2.5 to enhance whey expulsion. We will determine which method produces the optimal string cheese.

加塩に使用する塩について( Salt used to add salt to cheese )

私たちのグループでは、ゴーダチーズの加塩方法として、飽和食塩水に漬けるのではなく、チーズの塩分率を1.5%〜1.8%にするために塩をすり込む方法を使用しています。最近、私たちはミネラル成分の豊富な塩や燻煙した塩を使用した場合、チーズの味や香りがどのように変化するのかについての質問を受けることがありました。
チーズを加塩する理由は、いくつかあります。まず、塩をチーズにすり込むことで表面の殺菌効果が得られます。また、塩はチーズ内部のホエー(乳清)を取り除く効果もあります。さらに、乳酸菌やカビの生育を抑える働きがあります。そして、塩はチーズに旨味をもたらす成分であるグルタミン酸ソーダを増やす役割も果たします。
しかし、塩に含まれるミネラル成分などがチーズの味や香りにどのように影響するのかはまだよくわかっていません。そのため、私たちは比較を行うことにしました。
具体的には、二つのゴーダチーズを作ります。一つは精製塩を使用して加塩し、もう一つはミネラル成分(主に塩化マグネシウム)の多い塩(赤穂の天塩)を使用して加塩します。加塩後、同じ環境で熟成・保存を行い、その後味や香りについて試食を行い、違いを確かめたいと思っています。
このチーズは試作装置で作る予定です。

In our group, instead of immersing Gouda cheese in saturated brine, we use a method of rubbing salt to achieve a salt content of 1.5% to 1.8% in the cheese. Recently, we have been asked about the potential changes in taste and aroma when using mineral-rich salt or smoked salt.

There are several reasons for salting cheese. Firstly, rubbing salt into the cheese provides surface sterilization. Salt also helps remove whey from the cheese and inhibits the growth of lactic acid bacteria and molds. Additionally, salt plays a role in increasing the presence of umami-enhancing compound sodium glutamate, contributing to the flavor of the cheese.

However, we still have limited understanding of how the mineral content in salt and other factors might influence the taste and aroma of the cheese. Therefore, we have decided to conduct a comparison.

Specifically, we will make two Gouda cheeses. One will be salted using refined salt, and the other will be salted using salt with high mineral content, primarily magnesium chloride (such as Akō’s natural salt). After salting, we will mature and store both cheeses in the same environment. Subsequently, we will conduct taste tests to discern any differences in flavor and aroma.

This cheese will be made with prototype equipment.

モッツァレラチーズを作ります。( Make mozzarella cheese. )

トマトやバジル、果物が手に入りやすい季節になりましたので、22日にモッツァレラチーズを作る予定です。参加者は7人で、生乳の量は110ℓです。今回は奈良漬けを混ぜ込んだモッツァレラも作ります。チーズを加工するためにお湯を使用する予定ですので、気温が上がらないことを願っています。

We are planning to make Mozzarella cheese on the 22nd, as it is the season when tomatoes, basil, and fruits are easily available. There will be 7 participants, and we have 110 liters of fresh milk. This time, we will also make Mozzarella with added Nara-zuke (Nara-style pickles). We will be using hot water for cheese processing, so we hope that the temperature does not rise.

自宅でチーズを試作するための機材が完成しました。(The equipment for prototyping cheese at home is now complete.)

保温用水槽は四角い漬物おけ使用し、桶の蓋にチーズを加工するためのステンレス製寸胴が入る穴と保温用低温調理機を入れる穴を作りました。
保温用水槽と牛乳の温度を同時に監視するための温度計を用意した。
凝乳をカットするための横切りワイヤーカッターを自作、立て切りについてはナイフを使用する予定。
凝乳をカットした後のクッキング工程でカードを自動攪拌する攪拌機を作成した。
ホエーとカードを分離しホエーを抜き取るために必要となるザルを用意した。
チーズの型(モールド)は市販のタッパーウェア に穴を開けて製作した。
チーズをプレスするためのブレス機を製作した。
乳酸菌や添加物などを 1/4( 1.25g)〜 1/64(0.078g) まで5段階で測れるスプーンを用意した。
牛乳の殺菌は携帯ガスコンロを利用し、攪拌機で攪拌しながら72℃1分で実施する予定です。

The equipment for prototyping cheese at home is now complete.

A square pickle barrel was used for the warming water tank, and a hole was made in the lid of the tub for a stainless steel skimmer for processing cheese and a hole for the cold cooker for warming.
A thermometer was provided to simultaneously monitor the temperature of the water tank for heat retention and the milk.
We made our own horizontal cutting wire cutter to cut the curds and will use a knife for the vertical cutting.
Created a stirrer to automatically stir the card in the cooking process after cutting the curds.
Prepared a colander needed to separate whey and card and extract whey.
A cheese mold (mold) was made by punching holes in commercially available Tupperware.
A press machine was made to press the cheese.
Spoons were prepared to measure lactic acid bacteria and additives in 5 steps from 1/4 (1.25g) to 1/64 (0.078g).
Pasteurization of milk will be performed using a portable gas stove at 72°C for 1 minute while stirring with a stirrer.

ストリングチーズ作りの動画です。(This is a video of string cheese production.)

ストリングチーズ製造の動画です。生乳は100リットル、使う乳酸菌はTCC-3、レンネット投入のpHは6.4〜6.45、練圧を開始するpHは5.3です。ストリングチーズは、その特徴である繊維性を持たせるため、練圧時に伸ばして畳むを数回繰り返します。今回は普通サイズのストリングチーズの他に帆立の貝柱風にしたものも作ります。これらは数日乾燥させ燻煙します。

This is a video of string cheese production. The raw milk is 100 liters, the lactic acid bacteria used is TCC-3, the pH of rennet input is 6.4 to 6.45, and the pH to start kneading pressure is 5.3. String cheese is stretched and folded several times during kneading and pressing in order to make it fibrous, which is one of its characteristics. This time, in addition to regular-sized string cheese, a scallop-like cheese is also made. These are dried and smoked for several days.

明日ストリングチーズを作ります。( I will make string cheese tomorrow )

今回はストリングチーズを作ります。生乳は100リットル、使う乳酸菌はTCC-3、レンネット投入のpHは6.4〜6.45、練圧を開始するpHは5.3です。ストリングチーズは、その特徴である繊維性を持たせるため、練圧時に伸ばして畳むを数回繰り返します。今回は普通サイズのストリングチーズの他に帆立の貝柱風にしたものも作ります。これらは数日乾燥させ燻煙します。

              長さを切り揃えているところ





This time we will make string cheese. The raw milk is 100 liters, the lactic acid bacteria used is TCC-3, the pH of rennet input is 6.4 to 6.45, and the pH to start kneading pressure is 5.3. String cheese is stretched and folded several times during kneading and pressing in order to make it fibrous, which is one of its characteristics. This time, in addition to regular-sized string cheese, a scallop-like cheese is also made. These are dried and smoked for several days.

チーズ作りの失敗から学んだ事(What I Learned from Cheesemaking Failures)

チーズ作りの失敗から学んだ事

( 1 ) モッツァレラチーズ
モッツァレラチーズの作り方を学び始めた頃は、何度作っても硬くてギシギシしたチーズしかできませんでした。モッツァレラの練り作業を行う適切なタイミングはpH5.2で、カード(チーズの塊)の温度を約60℃まで上げ、伸びや艶は出ているのに、なぜか硬くてギシギシしたチーズになってしまうのです。
試行錯誤の中で、文献などでレンネットの至適pHが6.2であることを知りました。そこで思いついたのは、いつもよりも低い値のpH(6.3まで)でレンネットを加えてみることでした。すると、レンネットの効果も良くなり、カードのpHが速く下がるようになりました。もちろん、作業は忙しくなりましたが、柔らかい組織を持つ美味しいモッツァレラチーズが完成しました。
その後、さまざまな文献や資料を調べてみると、モッツァレラチーズを作る際には、レンネットを加えるpHは6.4~6.45であると書かれているものを見つけました。以来、私はこの値を使っており、硬いモッツァレラチーズは作らなくなりました。

( 2 ) リコッタチーズ
ゴーダチーズのホエーを利用してリコッタチーズも作っています。しかし、モッツァレラチーズのホエーでは、なぜか細かくクリームチーズのようなリコッタチーズしか作れませんでした。温度やクエン酸の量を変えて試してみましたが、同じ結果でした。資料を探しても詳しい条件が見つからず、困っていました。
しかし、工場で連続的にリコッタチーズを作るという論文を見つけ、読んでみると、リコッタが得られる条件とクエン酸の関係について書かれていました。この論文を見つけたことで、モッツァレラチーズのホエーからリコッタチーズを作る方法が明らかになりました。
モッツァレラのホエーはpH約6.1程度と低いことから、pH調整剤(食品レベルの炭酸ナトリウム水溶液)を加えてpHを6.4~6.5に調整し、加えるクエン酸の量をホエーの量の0.15%にすることでこの問題が解決しました。
この条件を用いることで、モッツァレラチーズのホエーからもリコッタチーズができるようになりました。

What I Learned from Cheesemaking Failures

( 1 ) Mozzarella cheese
When I first started learning how to make mozzarella cheese, no matter how many times I made it, all I got was hard, squeaky cheese. The proper timing for kneading mozzarella was at pH 5.2, and the temperature of the card (lump of cheese) was raised to about 60°C. The cheese was stretched and shiny, but somehow it ended up hard and squeaky.
Through trial and error, I learned from literature and other sources that the optimum pH for rennet is 6.2. So I came up with the idea of adding rennet at a lower pH than usual (up to 6.3). Then the rennet worked better and the pH of the card dropped faster. Of course, the work got busier, but we ended up with a delicious mozzarella cheese with a soft structure.
Later, after researching various literature and resources, I found one that stated that the pH at which rennet is added should be between 6.4 and 6.45 when making mozzarella cheese. I have since used this value and no longer make hard mozzarella cheese.

( 2 ) Ricotta cheese
I also make ricotta cheese using the whey from Gouda cheese. However, for some reason, the whey from mozzarella cheese could only produce ricotta cheese that was fine and cream cheese-like. I tried different temperatures and amounts of citric acid with the same results. We were unable to find detailed conditions when we searched the materials.
However, I found and read a paper on the continuous production of ricotta cheese in a factory, which described the relationship between the conditions under which ricotta is obtained and citric acid. Finding this paper revealed how to make ricotta cheese from mozzarella whey.
Since mozzarella whey has a low pH of about 6.1, this problem was solved by adjusting the pH to 6.4-6.5 by adding a pH adjuster (a food-level sodium carbonate solution) and reducing the amount of citric acid added to 0.15% of the whey volume.
Using these conditions, ricotta cheese can now be made from mozzarella whey.

チーズ製造とpHについて

 

先日チーズ製造時のpHについて調べていると、アメリカの非営利科学団体ACSが発行している「ChemMatters | DECEMBER 2017/JANUARY 2018 9 」に以下のような記事を見つけました。

酸性化とチーズ製造について簡単に記載されているので参考までに日本語にしたものを掲載します。原文を見たい方は以下のURLで見ることが出来ます。
https://www.acs.org/education/resources/highschool/chemmatters/past-issues/2017-2018/december2017/cheesy-science.html 

記事の日本語訳
チーズは保存可能なミルクであり、ミルクよりも何週間も何年も長持ちしますし、種類も豊富です。
しかし、私たちはいつからチーズを食べるようになったのでしょうか?
正確な起源はわかりませんが、好奇心の旺盛な人か、お腹を空かせた人が乾燥して何週間も放置されたミルクの底にあったものを食べたのが始まりではないかと思います。そしてそれがチーズの原型だったと思われます。

人類は、冷蔵やその他の現代技術よりもずっと以前から、化学や生物学の実用的な知識を使って食べ物を保存してきたのです。チーズを作るには、バクテリアがミルク中の糖を消化し、乳酸が生まれます。ミルクに乳酸が加わるとpHが下がり、有害な生物の繁殖が妨げます。

ミルクをチーズにすることで、その賞味期限は約3週間から20年、あるいはそれ以上に延びるのです。

すべてのチーズはミルクから始まります。ミルクは牛、ヤギ、羊の乳ですが、水牛など他の哺乳類も世界各地でミルク生産に利用されています。

 

 

チーズ作りの基本は、牛乳に有益な細菌を加え、牛乳をカードと呼ばれる柔らかい白い物質に凝固させ、カードをカットして型に入れてプレスすることでチーズに出来ます。しかし、おいしいチーズを作るには、牛乳が適切な温度と適切なpHに保たれている必要があります。

「酸度とpHを理解していなければ、チーズとチーズ製造を完全に理解することはできません」と、バージニア州バーリントンにあるチーズ研究所の教授、ポール・カインドステットは言います。

pHは溶液中の水素イオン(H+)の濃度を測定するもので、ほとんどの溶液は0~14の範囲にあります。溶液が酸性になるほどpHは低くなり、7を「中性」、7を超えると「アルカリ性」とみなされます。牛乳のpHは6.6~6.7です。pHは対数スケールなので、1単位で10倍違います。pH6の溶液はpH7の溶液の10倍のH+濃度になります。この対数スケールにより、一見微妙なpH差も非常に大きなものとなります。

 

 

チーズを作るには、牛乳を大きなタンクに送り込み、適切な温度に温め乳酸菌を加えます。この工程では、中温菌と高温菌という2種類の菌が使われます。中温菌は、通常20~45℃の温度で最もよく増殖します。チェダー、ゴーダ、コルビーなど、まろやかなチーズの製造に使われます。高温菌は45~122℃の間で繁殖し、グリュイエール、パルメザン、ロマーノなど、よりシャープなチーズの製造に使用されます。

タンク内で乳酸菌は、乳糖(C12H22O11)と呼ばれる牛乳に含まれる糖を、以下のように乳酸(CH3CHOHCOOH)に発酵させます。 

C 12 H 22 O 11 + H 2 O ⇾ 4 CH 3 CHOHCOOH 

乳酸が多く生成されると、牛乳のpHは下がります。「pHは乳酸菌の活動を示す指標です」と、バージニア州レディングにあるスプリングブルック・ファームのチーズ製造者のジェレミー・スティーブンソンは言います。「pHが変化すると、乳酸菌が元気に生きていることがわかるのです。pHを測定することで、乳酸菌の活性を確認し、新鮮な牛乳がチーズになるための正しい手順を踏んでいることを確認します」。

乳酸菌が増殖し、最適な温度で発酵した後、ミルクは凝固し、液体からしっかりとしたプリンのような素材に変化します。この変化は1~2時間かかりますが、牛乳に含まれるカゼインタンパク質があるからこそ可能なのです。カゼイン分子はミセルと呼ばれる球状に集合します。外側の層はマイナスに帯電しているため、ミセルはミルクの中で分散した状態を保つことができます。チーズを形成するには、タンパク質が凝固するか、互いにくっつく必要があります(図2)。

 

 

クリームチーズのようなソフトタイプのチーズは、ゆっくりと凝固します。乳酸菌が乳酸を生成すると、カゼインミセルのもう一方の層は極性がますます低くなります。ミセルはpH5.3くらいで、くっつき始め、24時間後のpH4.6で完全に凝固します。

コルビーやスイスなどのハード系チーズは、より早い凝固段階とよれ硬いカードを必要とするためチーズ製造者はレンネットと呼ばれる物質を添加します。レンネットに含まれるキモシン酵素は、ミセル表面のマイナスに帯電した末端を切断します。極性を失ったミセルは水に反発され、互いにくっつき始めます。ミセルは鎖を形成し、四方八方に伸びて三次元のマトリックスに絡み合って乳脂肪分子を閉じ込めます。牛乳が酸性であるほど(pHが低いほど)、この凝固が速く起こり、カードはより硬くなります。

レンネットは、子牛の第四胃の中に存在しています。

レンネットの性質はどのように発見されたのでしょうか?当時はまだ酵素の存在は知られていませんでした。子牛の胃袋で作った容器に入れると、牛乳が早く固まることに気づいた先陣がいたと思われます。そこで、胃袋を乾燥させたものやエキスを加えても同じ効果が得られたことで、チーズの技術革新が生まれました。

 細菌には増殖に最適なpHの範囲があります。この範囲外の溶液では細菌の増殖を防ぎます。同様に、酵素も特定の範囲のpH値に対して最適な働きをします。レンネット酵素にとって理想的な環境を作るには、ゴーダやチェダーはpH6.55、モッツァレラやブリーチーズはpH6.45で凝固が最適とされています。

 牛乳が凝固したら、出来上がったカードを小さく切り分け、プリンのような固形物から、液体のホエーに浮いた立方体に変化させます。ホエーは、タンパク質が含まれているため、pHが下がっても沈殿することはありません。ホエータンパク質はリンを含まないので、牛乳の水分に溶け込んだままなので、その結果液体のホエーが排出され、水分が取り除かれ、残った乳成分がさらに濃縮されます。ホエーはチーズ製造の副産物である液体で、水溶性タンパク質を含み、スキムミルクの代用品や肥料として使用されることもあります。

カードがホエーを多く排出するため、最終的にはより乾燥したチーズになります。スイスチーズなど一部のチーズでは、カードを加熱してさらに水分を除去する。

 チーズのカードは型に移され、完全に水分を切り、チーズの最終的な形が作られます。チーズの種類によって、カードの処理方法が異なるため、お店やファーマーズマーケットで買うチーズのような形や固さが生まれます。pHが低く、柔らかく、のびやすいカードをお玉で抄って袋に入れ、一晩吊るして水切りします。硬いチーズ用のカードは、ホイールや大きなブロックに成形され、プレスされるか、重しがかけられます。加圧することでホエーを排出し、カードが最終的なチーズの形にまとめられます。

異なる酸性化速度
すべての牛乳はほぼ同じpHで始まり、ほとんどのチーズは同じようなpHで仕上がりますが、異なるタイプのチーズを作るには、酸性化の速度、つまりpHが下がる速さが重要です。これは、発酵から生じる自然の摂理です。例えば、ゴーダチーズのカードを型に押し込むときは、pH6.5程度になるように、モッツァレラチーズのカードはpH5.25程度になるようにする必要があります。しかし、出来上がったときのpHは、ゴーダの方がモッツァレラよりも酸性が強い。味や食感の違いは、酸性化の速度の違いや、異なるカルチャーを加えることで実現されています。

適切なタイミングで適切なpHを得るために、チーズ製造者は測定に頼っています。「芸術と科学のミックスです」と、ネブライカ州レイモンドにあるブランチド・オーク・ファームのオーナー兼チーズ製造者、クリスタ・ディットマンは言う。「科学を理解し、測定ツールを持つことは必要ですが、いつ、何をすべきかという直感を養うことも必要です」。ディットマンは、紙製のテストストリップを使って、チーズに成長する重要な時点でpHを測定しています。この情報をもとに、工程を進めるタイミングを計ります。

「モッツァレラチーズを作る際には、たくさんのpHを測定しますが、書き留めるのは、1)開始時、2)レンネットを加えた時、3)終了時の3つだけです。

3)終了時です」とDittmanは言います。「クワルクのような典型的なソフトタイプのチーズの場合は、ホエイを時々チェックします」。

クリームチーズやカッテージチーズのように、そのまま店頭に並ぶチーズもあります。ブリーやカマンベールなどの柔らかいチーズは、2ヶ月ほど熟成させます。硬いチーズは何十年も熟成させることができます。チーズは、温度と湿度が管理された環境で、種類によってさまざまな期間、熟成されます。チーズが熟成する過程で、バクテリアがタンパク質を分解し、味や食感が変化する。タンパク質は、まず中程度の大きさに分解され(ペプチド)、さらに小さな大きさに分解されます(アミノ酸)。

さらに、アミノ酸が分解され、アミンという風味の強い分子になります。それぞれの段階で、より複雑なフレーバーが生み出されるのです。

これらのチーズはそれぞれ牛乳から始まりますが、異なるバクテリアカルチャーと異なる酸性化速度が、それぞれの品種をユニークなものにしています。乳酸生成を利用して食品を保存することは、数千年の歴史を持つプロセスであり、今日でも美味しい食品を生み出しています。

参考文献

Aiken, K. The Top 10 Most Popular Pizza Toppings (Infographic). The Huffington Post, Nov 12, 2013: http://www.huffingtonpost.com/2013/11/12/ popular-pizza-toppings_n_4261085.html [accessed Sept 2017].

乳糖不耐症: 原因. Mayo Clinic, Feb 9, 2016: http://www.mayoclinic.org/diseases- conditions/lactose-intolerance/basics/causes/ con-20027906 [accessed Sept 2017].

太字にした所は特に重要なところだと思っています。以前モッツァレラチーズを作るとギシギシした硬いチーズしかできなかったことがあり、いろいろ試した結果、レンネットを入れる際のpHをレンネットの指摘pHである6.2に近づけると柔らかいチーズになることを発見しました。それ以降硬いモッツァレラチーズは作っていません。

クリスチャンハンセン 社で製造している各種乳酸菌の酸性化速度の図を参考までに掲載します。
上段が TCC-3、下段がCHN-11の温度別酸性化速度の図です。
TCC-3ではミルクの温度が43℃の場合、乳酸菌を投入してからモッツァレラチーズに加工するpH5.25になるまで3時間半程度の時間がかかります。

 

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久しぶりのゴーダチーズ作り(5月27日、28日)

久しぶりにゴーダチーズを作りました。牛乳は100ℓ、スターターはクリスチャンハンセンのCHN-11を使用(小さなガスホールができるタイプ)。

一つは黒胡椒入り、残りはプレーンです。この写真はチーズを型から取り出し、袋の中で重量の1.5〜1.6%の塩で加塩している様子です。これから冷蔵庫の野菜室で3日間ひっくり返しながら塩を浸透させ、その後袋から取り出して熟成に入ります。

Making Gouda cheese for the first time in a long time (May 27 and 28)
We made Gouda cheese for the first time in a long time. We used 100 liters of milk and a Christian Hansen CHN-11 starter (the type that produces a small gas hole).

One is with black pepper, the rest are plain. This picture shows the cheese being removed from the mold and salted in the bag with 1.5-1.6% of its weight in salt. The cheese will now be placed in the vegetable compartment of the refrigerator for 3 days to allow the salt to penetrate, turning it upside down, before it is removed from the bag and allowed to mature.

自宅でチーズの試作をするための道具を整備中です。

自宅でチーズを試作するための道具を用意中です。
・ステンレス製の寸胴鍋( 直径30cm、高さ30cm、容量約20ℓ )
・保温するための漬物樽(36型、容量36ℓ)
・保温温度を一定にするための低温調理機( アイリスオオヤマ )
・チーズの型( タッパーウェアを加工した自作品 )
・ワイヤーカッター(縦切り、横切り)
・電動で攪拌を行うためのプロペラ装置 ( 牛乳殺菌用攪拌用 & カード攪拌用 )。
・牛乳と保温水の温度を表示するための温度計 ( Amazon )

ワイヤーカッターと攪拌装置の制作、漬物樽の蓋の加工などはこれからです。

最初に作るのはカリカリベーコンやドライフルーツを入れたゴーダチーズ を予定しています。
白カビ菌を入手したらカマンベールなども試作してみたいと考えています。

チーズ製造の様子についてはホームページやINSTAGRAMでお知らせする予定です。

We have the tools to make cheese at home.
・Stainless steel pot
・A pickle barrel (type 36) to keep the temperature constant.
・Low temperature cooker to keep the temperature constant
・Cheese mold ( self-made )
We are going to create a wire cutter (vertical and horizontal cutting) using a grill net and a propeller device for electric stirring.
The cheese prototype will be made in June, and the production will also be uploaded.

本日(5/20 – 5/21)チェダーチーズを作りました。

更別村ふるさと館食品加工室でチェダーチーズを作りました。
今回も前回同様にチェダー用乳酸菌に「Streptococcus thermophilus 」と「Lactobacillus helveticus 」を加え香りと旨味の向上を計っています。

動画には牛乳の殺菌、乳酸菌やレンネット、塩化カルシウムの投入、チェダリング、ミリング、型詰めの工程は入ってません。
ホエーリコッタチーズも作りましたがアナトーで着色していることから白ではなく薄いピンク色のリコッタができました。
本日(5/21)プレスから外しました。

表面を乾燥させ真空パックする予定です。

モッツァレラチーズのお餅を作りました。

オレンジを使ったカプレーゼ

クリームチーズは、奈良漬やいぶりがっこなどの日本の伝統的な漬物と相性が良いことが知られています。そこで、モッツァレラチーズに奈良漬を混ぜ、モッツァレラチーズの皮で包んで「もち」を作ることを思いつきました。

作り方
ピクルスはあらかじめ2mm角の小口切りにしておく。
モッツァレラカードは約1cm角に切り、85℃のお湯でツヤと伸びが出るまでこね、2分割にする。
片方にカットしたピクルスを加えて均一に混ぜ、3~5cmのボール状にし、もう片方のモッツァレラチーズで皮を作り、ボールを包んで好みの形にする。
出来上がったものを冷水で冷やす。

写真は、このモッツァレラチーズを使い、オレンジ、ブラックペッパー、ディル、オリーブオイル、塩で味付けしたカプレーゼです。

一度お試しください。

Cream cheese is known to pair well with traditional Japanese pickles such as “Nara-zuke” and “Iburigakko”. Inspired by this, we came up with the idea of mixing these pickles into mozzarella cheese and wrapping them in mozzarella cheese skin to create “mochi”.

Instructions:
Cut the pickles into small squares of about 2mm beforehand.
Cut the mozzarella card into pieces of about 1cm square, and knead it in 85℃ hot water until it becomes shiny and stretchy. Divide it into two portions.
Add the cut pickles to one portion of the cheese and mix well. Form the mixture into 3-5cm balls. Use the other portion of mozzarella cheese to create the skin and wrap the balls, shaping them into your desired form. Chill the finished mochi in cold water.

The photo shows a Caprese made with this mozzarella cheese, flavored with orange, black pepper, dill, olive oil, and salt.
Please give it a try.

ホエーリコッタチーズのレシピ

チーズ作りの副産物としてホエーがたくさん出ます。このホエーを利用して作るチーズがホエーリコッタです。
このチーズは熱を加えても溶けません。また消費期限は冷蔵庫保存で1週間程度です。
チーズを作る機会がありましたら、是非リコッタチーズを作ってみてください。

The byproduct of cheese making is a lot of whey. One type of cheese that can be made using this whey is Ricotta. This cheese does not melt even when heat is applied, and has a shelf life of about one week when stored in the refrigerator. If you have the opportunity to make cheese, please try making Ricotta cheese using the whey – it’s definitely worth it!

パスタフィラータタイプチーズのレシピ

このレシピはモッツァレラチーズとストリングチーズ、カチョカバロなどのパスタフィラータタイプのチーズを作るためのレシピです。
このレシピではスターターとしてクリスチャン・ハンセン社のTCC3を用いています。
ピザなど料理でモッツァレラチーズの褐変を少なくしたい場合にはTCC20を使用してください。
TCC20にはLactobacillus helveticus とStreptococcus thermophilus が含まれており、helveticus がガラクトースも乳酸に変換するので糖分が少なくなり褐変し辛くなります。

This recipe is for making pasta filata-type cheese such as Mozzarella, String Cheese, and Caciocavallo. The starter culture used in this recipe is Christian Hansen’s TCC-3.
If you want to reduce browning of Mozzarella cheese in dishes like pizza, use TCC-20 instead. TCC-20 contains Lactobacillus helveticus and Streptococcus thermophilus, and helveticus converts galactose to lactic acid, reducing the sugar content and making browning less likely to occur.

チーズ製造技術の電子書籍について

カナダ オンタリオ州 グエルフのグエルフ大学食品科学部では短期コースとして「チーズ技術入門のオンライン講義」を開設しています。詳細は大学のHPに掲載されていますので興味のある方はご覧ください。
また、「チーズ製造技術の電子書籍」というチーズ製造に関する技術資料を系統的に取りまとめた資料が公開されています。この電子書籍はオンラインで誰でも無料で入手できます。[Hill and Ferrer、Cheese Making Technology e-Book、2020 年 10 月 27 日にアクセス] のような適切な URL を含む引用を含めることを条件に、個人的な参照および教育目的でコンテンツを使用することができます。 

そのほか
「乳製品の科学と技術の電子ブック
「アイスクリーム技術の電子書籍
も公開されており、牛乳を含む乳製品について広く学ぶことができると思います。
興味のある方は以下の電子書籍をクリックしてご覧ください。
電子書籍
なお、グループのHPに掲載されている技術資料は、この電子書籍から引用はしていません。

The Faculty of Food Science at the University of Guelph in Guelph, Ontario, Canada, is offering a short course, “Introduction to Cheese Technology Online Course”. Details can be found on the university’s website for those interested.
In addition, a systematic compilation of technical materials on cheese production called “Cheese Making Technology e-Book” is available to the public. This e-book is available online free of charge to anyone. You may use the content for personal reference and educational purposes, provided you include a citation with the appropriate URL, such as [Hill and Ferrer, Cheese Making Technology e-Book, accessed October 27, 2020]. 

In addition
Dairy Science and Technology eBook.”
An “Ice Cream Technology e-Book
are also available to the public and will help you learn more about a wide range of dairy products, including milk.
If you are interested, please click on the e-Book to view it.

チェダーチーズ製造時のレシピ

このレシピは、私たちがチェダーチーズを作るときに使っているものです。クリスチャン・ハンセン社のRシリーズ・チェダーカルチャー(R-704)と、STI-12(Streptococcus thermophilus)、LHB-01(Lactobacillus helveticus)の乳酸菌の混合物を使用しています。この組み合わせにより、熟成中の香り成分や旨味成分の増加が期待できます。
レンネットは使用量によって凝乳時間が異なるため、10~15分程度で凝乳する量を使用しています。カッティングは凝乳時間の3倍で行います。
チェダーチーズのバリエーションとして、ブラックペッパーやチリペッパーを使ったもの、ワインに漬けたものなども作っています。

This recipe is what we use when making cheddar cheese. We use a mixture of R-series cheddar cultures (R-704) from Christian Hansen, along with STI-12 (Streptococcus thermophilus) and LHB-01 (Lactobacillus helveticus) lactic acid bacteria. We expect this combination to increase the aroma and flavor components during the aging process.
Since the curdling time of rennet varies depending on the amount used, we use a quantity of rennet that curdles within about 10-15 minutes. The cutting is done three times the curdling time.
As variations of cheddar cheese, we also make ones with black pepper, chili peppers, and those soaked in wine.

チェダーチーズ作りました(4/29-4/30)

仲間でチェダーチーズを作りました。
牛乳は110ℓで6個のチェダーを作りました。1個の重量は2.2kg、アナトー色素を入れてオレンジ色に近い黄色に仕上げました。

アナトーリキッド を投入。          チェダリングとpH測定

一個はワインに漬け込んでワインチーズに、残り5個はプレーンのチーズでした。

家で出来るクエン酸を使ったモッツァレラチーズを作ってみました。

生乳が4ℓあったので、SNSなどに掲載されているクエン酸とレンネットを使い簡単に出来るモッツァレラチーズを作ってみました。

用意したものは、
・大きな鍋
・かき混ぜるためのお玉
・ナイフ
・ザル
・ボール
・温度計
・pHメーター(無くても良い)

SNSにあったレシピ



牛乳にクエン酸を入れ、pHを測ってみるとpHは6.1〜5.9程度、通常モッツァレラチーズを加工する場合、チーズカードのpHは5.3〜5.2であることからpHが高いと感じた。チーズが伸びないのではという不安がよぎる。

温度を上げレンネット投入、10分放置、きれいに固まっていたので、ナイフでカット。


手順に従ってカードとホエーをザルで分離しましたが、カードのまとまりが悪かったので、カードを電子レンジで10秒程度温めたら、少しまとまりが出てきて、チーズの伸びも感じられるようになりました。

このカードを80℃まで加熱しホエーの中へ入れ柔らかくしてから、折りたたみを繰り返しながら、艶が出るまで練ってモッツァレラチーズに成形して水の中へ入れました。3.8ℓの牛乳で4個〜5個出来ました。

出来たチーズを試食してみると、ギシギシとした硬い食感でした。
原因は、クエン酸の量が少なくpHが高かったか、折りたたみが多すぎたか定かではありませんが、次回は変更した以下のレシピで挑戦してみます。

なお、
クエン酸は食品に使用できるものを使用してください。
レンネットはアマゾン等でタブレット状の物が販売(液体よりも保存が簡単)されています。

仲間とCheddar Cheeseを作りました(4月20日-21日)。

注文していたアナトーリキッド がイギリスからようやく届き、それを使って黄色いチェダーチーズを作りました。

使用した乳酸菌はクリスチャンハンセン 社のR-704他3種類を混ぜて使用しました。

カードのpHを5.4になるまでチェダリングを行い、カードをカットしてそのままモールドしたものやカードを小さくカットして黒胡椒を混ぜてモールドしたもの、カードを大きくカット、不揃いにカット或は小さくカットしたものにワインを振りかけてからモールドしたものの3種類を作りました。

重石をかけて一昼夜、モールドから取り出すときのワクワク感。

出来上がったすべてのチーズの最終pHは5.1〜5.3の間で満足のいくものでした。

次回はアナトーリキッドの量を今回の倍にしてオレンジ色になるようにしたいと考えています。

4ヶ月後のカットが楽しみです。

Cheddar Cheese作り(2023/4/12 – 4/13)

今回も注文したアナトーリキッドが入荷しなかったことから着色していない昔ながらのチェダーになりました。

特徴としては、多くのチーズがグリーンチーズになった段階で塩漬けしますが、チェダーはカードの段階で塩を加え、成形しグリーンチーズにします。今回はプレス終了後、表面乾燥を待たず真空パックしました。
真空パック前のグリーチーズのpHは5.3と正常範囲内に入っています。

次回はアナトーリキッド が手にはいるので、オレンジ色にしようと思っています。

どのチーズも同じ形なのは、施設にあるゴーダ用のモールドを用いているからです。

GRANA,CHEDDAR CHEESEの製造 ( 2023/02 〜 03 )

生産抑制のため牛乳を廃棄する酪農家さんから、ただ廃棄するよりチーズ作りにでも活用してとの話がありました。
以前からグラナチーズやチェダーチーズを作りたかったことからこれに挑戦してみました。

グラナチーズ
グラナチーズはパルミジャーと同じ作り方ですが、1日に製造できる回数、熟成期間、添加物 (卵白リゾチウム )の配合と生産地域での認証の関係から区別されています。
今回は製造施設にある設備と機材の関係から既存の機材を利用して作りました。

出来たチーズは本来裸のまま熟成するのですが、冷蔵庫の野菜室という環境で保存することから急激な乾燥から守るため真空パックにしました。

一年間熟成します。

チェダーチーズ
チェダーチーズはアナトーと言う植物色素でオレンジ色に着色されていますが、今回はこのアナトーリキッドが入手できなかったことから着色していない昔ながらのトラディショナルチェダーにしました。

特徴としては、多くのチーズがグリーンチーズになった段階で塩漬けしますが、チェダーはカードの段階で塩を加え、成形しグリーンチーズにします。
次回はアナトーリキッド を加え、オレンジ色にしようと思っています。
( 着色料の種類は沢山がありますが、チーズの着色にアナトーが使われるのは、他の着色料と比べ、タンパク質への着色能力が高いと言う理由で用いられます。)

どのチーズも同じ形なのは、施設にあるゴーダ用のモールドを用いているからです。

初乳でモッァレラチーズを作った。(2022/9/23)

写真はありませんが、酪農家さんからお産してから6日目と7日目の牛乳を頂きました。
初乳に関する論文で初乳の成分やその変化の様子を確認し、モッァレラチーズを作ることにしました。
お産の前に餌としてトウモロコシが与えらていたらしく、低温殺菌している時からトウモロコシの匂いがして出来上がったチーズもミルクとトウモロコシの香りがありました。

We do not have a photo, but the dairy farmer gave us milk from days 6 and 7 after the birth.
I decided to make mozzarella cheese after reading a paper on colostrum to see the composition of colostrum and how it changes.
The dairy had been fed corn before giving birth, and the resulting cheese smelled of corn from the time it was pasteurized and had the aroma of both milk and corn.

2月18日のゴーダチーズ製造(予備圧搾方法の変更)

今回はゴーダーチーズの予備圧搾工程の見直しと塩を添加したリコッタチーズの試作を行いました。

予備圧搾から型詰めの工程は以下のように、多孔板を用いカードをチーズバットの片側に寄せ、寄せたカードの上に多孔板を載せその上に重石を載せ30分程度おき、その後ホエーを全て抜き、等分に分割し型詰めを行います。しかし、この分割・型詰めの際にカードを切断したり分割することで、カードが傷つきカードの成分であるタンパク質がある程度流れ出てしまいます。

我々はこのタンパク質の流出を防ぐ方法として、分割をしなくて済む型詰め方法を考えました。
それは型をチーズバット内のホエーとカードの中に入れ、カードをザルですくい型の中に入れ、チーズバットの中の温かいホエーの中で30分程度予備圧搾する方法です。
これにより圧搾する際に出ていた白いタンパク質の流出はなく、半透明なホエーだけが排出されることになりました。

リコッタチーズの製造
リコッタチーズを製造するにはクッキングの前段階で抜くホエーを利用する方法とクッキング終了と予備圧搾終了後に出るホエーを混ぜて利用する方法があります。リコッタチーズはこのホエーを80℃から95℃まで温め、クエン酸などの酸を加えて作ります。我々は今回この二つのホエーが40℃くらいになった段階で、リコッタチーズの粒を細かくするため、ホエー重量の0.1%の食塩を加えました。

その結果、クッキングの前段階で抜いたホエーではリコッタチーズの硬さや粒の大きさが丁度良く、市販されているリコッタチーズと同じような出来上がりでした。また、クッキング後のホエーでは粒が細かくなりすぎ、出来上がりがクリームチーズの様になりました。
どちらが良いかは、利用方法で考えることとなりますが、一回のチーズ作りで、目標チーズとリコッタチーズが2種できることが解りました。

クッキング : カードからホエーを除くためにお湯を加えて、攪拌する工程です。

9/18 ゴーダチーズの試作と発見

今回は、
・小谷アグリの亜麻シード(タネを挽いたもの)を練りこんだチーズ
・亜麻シードと黒胡椒を混ぜ、練りこんだチーズ
・ホールの黒胡椒を混ぜ込んだチーズ
・ホールの胡椒各種(黒、緑、白、ピンク)を混ぜ込んだチーズ
の4種類を作りました。

お昼は、頂き物のじゃが芋と保存していたチーズを使い、じゃが芋のガレットと持ち寄った美味しいおにぎりを頂きました。

また、今回のチーズ作りでは、発見がありました。
チーズ作りで不要物として扱われ、多くの工房では捨てられているホエーですが、当研究会では、このホエーからリコッタチーズを作っています。
しかし、ゴーダのホエーとモッツァレラのホエーでは、pHが違うことからリコッタチーズの出来に差が出てきます。
そこでpHの低いモッツアレラのホエーをpH6.4に調整し、リコッタを作っています。また、失敗を経て、コーダーのホエーでリコッタを作るときpH調整が不要なことわかりました。
また、ゴーダチーズを作る際、クッキング工程(お湯を加えて加温する工程)前のホエーとクッキング後のお湯を加えたホエーができます。このクッキング前のホエーは勿論、クッキング後のお湯がを加わったホエーでも同じようにリコッタチーズができることも確認できました。
これにより牛乳に含まれる、大方のタンパク質を抽出することができるようになり、自然環境にも優しいチーズ作りができるようになりました。

右の大きな入れ物に入っているのがクッキング前のホエーをpH調整してから作ったリコッタチーズ(キメが細かく滑らかな食感です)
左の小さい3つの入れ物に入っているのがクッキング後のホエー(pH調整なし)からできたリコッタチーズです(通常のものと変わりありません)。

パスタフィラータタイプチーズの製造研修

本日は、チーズ研究会の次世代を担う高校生に、チーズカードの作成方法を学んで頂きました。将来的には、高校生だけでチーズができる様になればと思っています。また、新たな試みとしてモッツアレラチーズの中にクランベリー、カシュナッツ、ピスタチオを練りこんだチーズ餅の試作なども行いました。

チーズカードの製造

生乳の殺菌、発酵管理

カードのカットとマッティング

ホエーを使ったリコッタチーズ作り。

この後、モッツアレラチーズ 、ストリングチーズ、ブラータ、チーズ餅(クランベリー、カシュナッツ、ピスタチオ入りモッツアレラ)の作成を行いました。

共働学舎でモッツアレラチーズ作り体験 ( 8/21 )

今日はチーズ工房で、どのようにモッツアレラチーズを作っているのか新得の共働学舎で製造体験等を行なってきました。体験は午後1時半過ぎから始まるため新得の「みなと屋」で昼食。

体験の受付後、始まるまで談笑して待つ。

別棟のカリンパニへ移動して製造体験開始。

体験は、チーズカードの製造、チーズ工房の見学、ピザ作り、モッツァレラチーズの成型、ピザへのチーズのトッピングとサラダ作り、試食で行われた。チーズカードの製造では、予め生乳の殺菌と乳酸菌の添加・発酵が行われており、乳酸発酵した生乳の試飲とレンネットの添加、凝乳、カット、ホエーとカードの分離を行なった。

カードとホエーの試食と試飲が行われた。共働学舎ではブラウンスイスの生乳を使用していることから、自分たちが普段使っているホルスタインの生乳と違い、脂肪分が多いため濃厚な味わいだった。カードが発酵する間、工房と農場の見学を行なった。工房では一個5kgあるラクレットチーズの反転・成型作業が行われていた。

カリンパニに戻り、ピザ作りとチーズカードの状態を確認。ピザは一人一枚、生地を直径12cm位に伸ばし、ソースを塗り、野菜をトッピング。続いてチーズカードの発酵具合をチーズカードの一部をお湯で温め、切れずに伸びることを確認。

全てのチーズカードを細かくちぎり(ミリング)、ちぎったものを木桶に入れ熱湯を加えてツヤが出るまで優しく練り上げる。艶が出てきたところでモッツァレラチーズの成型。

成型したモッツアレラチーズを氷水で冷却し、5%の食塩水に10分程度つけてからピザへトッピング、同時にカプレーゼも製造。出来たピザとカプレーゼを頂く。

今回の体験では、自分たちと同じ様な発酵管理を行なっている事、乳牛の種類による味の違い、加工方法の違いなどを実感した。

最後に共働学舎の宮島さんと記念写真

熱中に来ている高校生がチーズの加工をしました。

8月3日の高畠熱中小学校の卒業式に届けるためのモッツアレラチーズをさらべつ熱中小学校に来ている高校生2人が加工しました。

加工は冷凍保存しているモッツアレラカードをぬるま湯に浸けて解凍することから始まり。

解凍したカードを熱が通りやすいようにカット(ミリング)し、塩をまぶし、かき混ぜた後、85℃のお湯を加えて撹拌、カットしたカードの温度が65℃くらいになるまでかき混ぜます。

柔らかくなったカードをひとまとめにしてから、伸ばしては折りたたむという作業(練圧)をチーズの表面につやが出るまで数回繰り返します。この作業が楽しそうでした。

次にお餅の要領で丸めてちぎる(モッツアレラとは「ちぎる」という意味)、ちぎったものを冷水に入れ冷やす。さすが高校生です覚えが早く、綺麗に大きさも100g程度のものを作っていました。

おまけとして、薄く割いてから細かく切ったモッツアレラチーズに生クリームを混ぜ合わせもの餡としてモッッアレラチーズの中に入れたブラータというチーズも作成しました。これも作り方を教えると手早く綺麗に作っていました。なお、このチーズは足が速いので高畠へは持っていけません。

ブラータとモッツアレラチーズに塩・胡椒をふりかけ試食。オリーブオイルやバジルなどがあればもっとよかったのですが、それでもとても美味しいと好評でした。

ブラータとモッツアレラチーズ

・12日 パスタフィラータタイプのチーズカードを製造

本日(12日)、パスタフィラータタイプチーズのカードとリコッタチーズの製造を行いました。

朝7時、酪農家さんから100ℓの牛乳を購入、20ℓタンクに牛乳を15ℓ、重くて腰にくる。

器具の殺菌

牛乳の殺菌、殺菌はHTST殺菌(72℃15秒)に準拠。

生乳の殺菌

スターターの投入。殺菌後、42℃まで牛乳の温度を下げ、ここにバルクスターター( STI-12 , LH-B02 )を2ℓ投入し、15 〜 20分攪拌。

牛乳のpHがレンネットの至適pHである6.2になるまで待つ。

pHが下がるのを待つ間、ゴーダチーズのカットと袋詰めを行った他、ゴーダチーズの端っこを利用したチーズ煎餅を作る。

レンネット7ccを投入、牛乳は約8〜9分で凝乳。凝乳したカードをカット、カット後5分放置し、その後15分攪拌。ホエーを全量排出。

排出したホエーを大鍋に移し、リコッタチーズを製造

カードのpHが5.2になるまで、2回マッティング (チェダリング)。

カードがpH5.2になったら、カードを冷水で洗い、水の中に入れて温度を下げ、1kgの大きさに切り分けてから真空パックして急速冷凍した。

その後、以前に作り冷凍していたカードを利用し、「モッツアレラチーズ」と「いぶりがっこ入り牛乳餅」を作りました。

製造終了後、さらべつの「石釜ピザTSUKA」さんのご厚意により、自分たちが作ったモッツアレラチーズとリコッタチーズのピザとフォカッチャを頂き、最後にブリンも食べました。野矢さんも登場し我々が試作した「いぶりがっこ入り牛乳餅」を食べて頂きました。